フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

寅さん

2008-06-06 23:18:16 | Weblog
こんなニュースを知っていますか。渥美清さんの寅さんシリーズが封切られてから来年の1月で40周年を迎えます。「男はつらいよ」は1969年に第1作を公開し、48作品で8000万人以上の観客を動員したのです。そこで松竹はこの機にDVDに全作品を再収録して、54枚組を寅さん愛用のトランク風のボックスに入れて19万9500円で販売するそうです。トランクを「寅んく」と称するのも粋ですね。
いつも思うのですが、あのトランクの中には何が入っているのでしょう。まさか下着?それとも啖呵売の商品?いやあ、あんなに沢山は入らないでしょう。
ところで独特の口上とパフォーマンスで品物を売る啖呵売はいつ聞いても小気味いいですね。「四谷、赤坂、こじ町、ちゃらちゃら流れるお茶の水~」「物の始まりが1ならば、国の始まりが大和の国~」など沢山ありますが、売る物や天気、地域によって啖呵売は違うのです。
私が好きな啖呵は「色が黒くてもらい手なけりゃ、山のカラスは後家ばかり~」そして最後が「もってけ泥棒!」祭りを盛り上げるには最高です。
この寅さんの役だけはこの後はおそらくやり手がないでしょう。あまりにも渥美さんのイメージが強いですからね。
その渥美さんが亡くなってもう12年です。しかしこの寅さんのキャラクターは永遠に不滅です。