フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

雨の季節

2008-06-02 21:35:10 | Weblog
六月は雨の季節です。それぞれのメディアがこの時期になると雨の話題を取りあげます。ある新聞では雨で思い出す映画のランキングを取りあげておりました。それによると1位が「雨に唄えば」(1952年米国) 2位「シェルブールの雨傘」(1964年フランス) 3位「黒い雨」(1989年日本) 4位「ブラック・レイン」(1989年米国) 5位「レインマン」(1988年米国)となっています。
1位の「雨に唄えば」はジーンケリーが傘を持って踊るシーンが浮かんできますし、2位の「シェルブールの雨傘」は黄色い傘がまわるシーンが印象的でした。ところが3位、4位、5位は全く見ていません。年代を見ると1980年代、ああこの時期は物凄く忙しかったなぁと懐かしく回想して納得しています。
私の雨のシーンの印象深い作品は黒澤映画です。「七人の侍」のクライマックスの雨の中の合戦や「羅生門」の冒頭シーンなどは忘れる事は出来ません。
黒澤監督は空の雲を映すことが多く、雨のシーンはそれ程あるわけではありませんが、しかし一旦降らせるとなるとドシャ降りで白黒の効果と相まって見ている自分までがびしょ濡れになった様な気がしたものでした。
しかし現実の雨は水枯れにならない様な程々の梅雨の季節になってほしいと思うのは身勝手な願いでしょうかね。