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英語を通して世界を学ぶ

2015-07-07 10:03:09 | 講演会、学成り難し・・・

恵庭散歩-「講演会」の章

7月の或る日,島松公民館で「日本人と英語~異文化の衝突」と題する講演会があったので参加した。講師は元・国際理解教育研究協議会会長の森田紀宏氏。「英語を通して世界を学ぶ」と題する講演シリーズの最終回(第6回講座)であるらしい。「あるらしい」と言うのは,小生は初めての参加であったが,定員30名の多くが顔見知りの方々のように見受けられたからである。

氏は,ギリシャ日本学校への派遣経験を有し,その後も教育現場にあって「英語」を極め,英語教育を思考されてきたと言う。英語を学び,英語を聞き,英語を話す体験談が,「まあ,そう言うことなのよ・・・」と,己の失敗事例を苦々しく思い出しながらも納得した次第。

氏が日本語に対比して英語の特徴として挙げたのは,「子音が重なって,語と語が連なり聞き取りにくい」「舌を大きく動かして発音」「語順が限定される」「リズム・イントネーションが狂うと終わり」「日本語に無い音」など。もうこれは,nativeの英語を聞いて耳を馴らすしかないでしょう。しかし,一歩振り返ってみれば,日本人がnativeの発音が出来なくて当たり前。Japanese Englishと言われようと図々しく話し続ける開き直りが必要かもしれない。言葉は道具なのだから,話に中身があって,相手が聞く意識をもてば,通じるものなのです。

氏が外国人対処法(例)として挙げたのは,「遠慮しないでズバリ言う」「目を見て言う」「ニヤニヤしない」「失敗しても懲りないで言う」「余裕があったら冗談の一つも言う」「諺や名句・名言などで相手を驚かす」など。これは納得です。かつてアルゼンチンで暮らした経験から言えば,食事はワインを飲みながら楽しく食べるもの,従って合間でのウイットに富んだ会話が極めて大事。あの頃は,小話やジョークのネタを仕入れ,西語(英語)でどう言ったらよいか頭を悩まし準備したものでした。

また,氏が英語教育に提案したのは,「学校は英語を英語で教える」「高校入試の在り方を変える(リスニングの強化)」「教師の研修」「小学校への英語導入は中学校の教育を変えてから」「一般人の英語と国際派の英語と目的を明瞭にする」など。氏は更に,今の文科省案では英語嫌いが増える可能性があると指摘した。

講演参加者は殆どが年配者で,しかもご婦人が多い。英会話に抵抗感がある世代と言えなくもないが,元気な高齢者の皆様に圧倒された次第。

帰宅して書棚を見れば,「私の英語体験」「英会話のツボを知りなさい」「ブラッシュアップ英会話」「ワンワード英会話」「速読の英語」「英会話・やっぱり単語」「英単語が増える本」「アメリカの子供はどう英語を覚えるか」「商業英語」「商社の英語」「英会話のすすめ」「英語表現のトレーニング」「会話で覚えるスペイン語」「スペイン語入門」「文法から学べるスペイン語」「スペイン語とつき合う本」「スペイン語の決まり文句」等など数えきれない(写真)。多くの書籍を読んだけれど,英会話もスペイン語会話もマスターしたとは言い難い。

そして,会話が上手くならないのは,「子供の頃から音感が鈍く音痴で,近頃は聴力が落ちている所為だ」「生まれつき気が小さくシャイで,図々しさに欠けているからだ」と自己分析して,勝手に納得している。その裏には,「必要になれば,何とかなるさ」という気持ちが無いわけではない。「上達の良薬は,英語の世界に,或いは西語の世界にスッポリと浸かることに尽きる」と,今は思うのだ。

氏は,「兎に角,続けること。継続は力なり」と話を結んだ。確かに,人間は忘れっぽいからね。聴力と記憶力が退化し始めたが,講演会に参加した方々から刺激を受けたので再び西語を読んでみるか。

 

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