麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ゲゲゲ

2011年10月21日 | 制作公演関連
昨日
大ヒットしたNHKの朝ドラ
『ゲゲゲの女房』のシナリオを
担当した山本むつみの書いた
芝居のことに触れた。

【文中敬称略】

映画にもなり、舞台にもなった。
芝居は渡辺徹・水野美紀が
水木夫婦を演じている。

既に東京公演を終え、
ただいま巡演中だ。

昨日は三重県四日市市
(水野の出身地でもあるとか*1)
明日は愛知県春日井市、
日本各地に感動を届けている。
(11月上旬まで)

なんでそんなに詳しいかといえば。
日韓演劇フェスと関係している。

同フェスの目玉作品
『トンマコッルへようこそ』の
演出と美術を担当する東憲司が
『ゲゲゲ…』の戯曲・演出・美術も
務めているのである。

演劇畑の方はご存知だろうが
彼は「ゲゲゲ」に負けない人気を博す
「劇団桟敷童子」の主宰。

なので『ゲゲゲ…』には、
同劇団の役者も多数出演しており、
(池下重大、原口健太郎、深津紀暁、
板垣桃子、鈴木めぐみ、外山博美)
括弧内の顔ぶれは全員『トンマ~』にも
出演予定である。

なのでなので、最近ちょくちょく
連絡を取っているのである。

実は『ゲゲゲ…』を何一つ
読んでも見てもいないのだが、
立て続けにこうゆうことになると
見なくちゃな、と思うのが人情。

芝居は遠くて見に行けないので
まずは大好きなフッキー(*2)の
映画をDVDで鑑賞しようかしら。

*1=四日市の会館のHPより
*2=吹石一恵

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

明治おばけ暦

2011年10月20日 | 鑑賞
太陰暦から太陽暦に変わり、
窮地に追い込まれる暦問屋。

時は明治五年。
まだ江戸を引きずる庶民を
置き去りに、政府は
維新を押し進めて行く……。

前進座創立八十周年記念
『明治おばけ暦』
(作/山本むつみ、演出/鈴木龍男)

暦問屋だけでなく、
新制度に置き去りにされた
貧しい武士や、
芝居への検閲を嘆く戯作者ら
市井の人々の痛みと
そこに目を向けない官吏の姿に
今の政治への警鐘を込めた
「前進座」らしい芝居。

とはいえ決して堅苦しくなく。
特に序盤は笑いを盛った運びで
客を引き込んで行く……。

そして河竹黙阿弥や守田勘弥、
大隈重信ら歴史上の人物と
無名の人々を絡めながら、
築地のホテル跡地での
奇想天外なクライマックスへ。

朝ドラ版『ゲゲゲの女房』の
脚本を担当した山本の、
演劇戯曲デビュー作は
実に巧みな筆運び。お見事!

あ、おばけ暦ってのは、
禁止された旧い暦がおばけのように
現れては消えながら、
庶民に愛されたもの。

2011.10.14~23、前進座劇場
同.11.25~26、浅草公会堂
来春は京都南座でも上演。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ドラゴンズが優勝したので一言ふたこと。

2011年10月19日 | スポーツ
ドラゴンズファンの皆様
おめでとうございます。



さて中日は、球団史上
(75年という長い歴史の中で)
初めてリーグ連覇を成し遂げた
落合監督以下コーチ陣を斬る。

しかもそれは、優勝を争う
シーズン途中に発表された。
    

好成績を収めても……
まあ長期政権ってことも理由だろうし
昨日書いた要因もあるのだろう。

ただ前者でいえば、川上巨人は
V9を達成しております。
・・・遠い昔の話ですが

ついでに言えば。
ベテランから若手への切り替えが
できてなくて、V10を逃した1974年
(ちなみに優勝は中日)の翌年
長島Gの一年目に最下位という、
これはジャイアンツ史上初の屈辱を
味わうわけである・・・。

チームへの貢献があり、
その実績は、敵への威圧にもなる。
全盛期のパワーやスピードを失った
プレーヤーに引導を渡して、
まだ未知数の、けれども未来への
投資となる原石への
世代交代は、簡単ではない。

それは会社も同じで、勿論劇団も。
「も」どころか……寧ろ定年がないので
劇団の方がやっかいだ。
ヒットとか盗塁とか目に見える数字が
芝居においては、ない。

論点がずれてきた。
ずれてきた、というか……
本当はこの世代交代のことを
書きたいと思っていた。

いたけれど。長くなったから、
稿を改めます

末筆ながら。盟友・磯村へ。
改めてV2
おめでとう。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見る角度

2011年10月18日 | スポーツ
中日ドラゴンズ、今日こそ
リーグ優勝なるかしら?

さて。足踏みの続く「落合竜」。
監督以下コーチ陣が来期は
大幅に変わるらしい……。

さぞやファンは悲しんでいるのだろう
と、思いきや。
あるネットニュースはこう書いている。

2カ月ぶりに満員となった
ナゴヤドームの巨人戦に
実績の少ない伊藤準規を先発起用。
マジック2で迎えた試合に
ルーキー大野雄大(ドラ1)と
若手の松井雅人のバッテリーで。
など具体例を挙げて、
ファンを無視する行為だと。

なるほどね

僕は、若い選手が満員の、
或いは優勝のかかったグランドで
経験を積むのは、将来に大いなる
プラスだと考える。
当然、指揮官もそう考えたはず。

もちろん前述の論とは観点が違うから
比較云々する気はない。

演劇においても。
難しい「芸術」を展開する舞台を
観客を置き去りにしている
と論じられ……、逆に
安易な筋立てや演出に対して
見る側に迎合し過ぎだと
警鐘を鳴らされることもある。

これまた、見る角度によるから
単純には行かないのだが。

いずれにしろ。
創り手が「無自覚」ってのは、
なしにしたい。……せめて。

話をプロ野球に戻せば。
オレ流落合以下今のスタッフが
去ることを「否」と考えるファンも
沢山いるだろうことは添えておく。

それから。我がヤクルト
ドラゴンズとの直接対決で4連敗し、
リーグ制覇は遠のいたけど、
まだ諦めていません。
・・・CSだってある。
今の戦力では難しいって正直思うけど、
取られた点数以上に、
点を取れば勝てる

目指すは日本一だ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

同居人

2011年10月17日 | 鑑賞
僕と同居人の生業は女優。
13日から稽古に通っている。

通うと言っても、我が家から
階段を降りた1階が稽古場。
一分も掛からない。

その日に俳優座劇場で僕は
『同居人』という芝居を見た。

別役実の書き下ろし新作。
名取事務所の公演。

借金を抱える男、
DVに苦しんだ女、
終末医療のホスピスから来た
という老人など、
別役=不条理劇と言われる
彼の作品群の中では珍しく
「今」が解りやすく登場していた。

もちろん現代演劇界の巨人の
作品は一筋縄ではいかない苦味に
今回も富んでいたが……。

例えば。名取事務所×別役×
K.KIYAMA演出の座組を支える
常連組に、宅配便の男を演じた
森岡正次郎の、清清しい演技も、
いつもの「別役作品」にない
空気を舞台に放っていた気がする。

***

モリモリこと森岡正次郎は
僕の主宰するTHEATRE-THEATERの
《presents-vol.2》『赤色エレジー』に
出演もしている俳優なのだが、
だから贔屓したわけではない。

さらに言えば『赤色~』も
別役作品である・・・。


コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

獅子

2011年10月16日 | 鑑賞
劇団文化座第134回『獅子』を観た。
(作/三好十郎、演出/原田一樹)

創立70周年を迎えた老舗劇団の
財産演目の一つである。

1943年、佐佐木隆演出での初演以来、
新人公演や学校公演等含め、
今回で八度目の上演となり、
ステージ数は130を超えている。

45年には満州を巡演。
そのまま終戦となり、暫く彼の地に
劇団ごと留まった際の演目だ。

戦時中の農村。若い娘が、
母の進める縁談と約束を交わした
幼馴染との間で揺れ、
仲人が先方の名代でやってくる日、
汽車で満州へ向けて彼と走り去る。
・・・少々乱暴だけど、
ざっくり言えば、そんな筋立て。

父は本家筋ながら、優柔不断な性格が
祟って没落の一途。
そんな夫を尻に敷く妻。
分家筋は、農業から商業にシフトして
成功している。

登場人物一人ひとりがそれぞれ粒立ち、
当時の世相がくっきり背景にして
浮かび上がる佳作である。

実に32年ぶりに文化座が取り組んだ
70周年記念第一弾は、
新たに原田演出で臨んだ。

1時間半。豊穣なひとときが
過ごせる芝居でした。

ちなみに「獅子」は、
父が獅子舞の名手であるところから。
いよいよ嫁見の宴が迫る時、
娘が舞って欲しいと頼む場面も。

さて。獅子といえば、
僕の同居人が獅子座だ。
木曜日には『同居人』という
舞台を観た。

長くなったので、それは改めて書く。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

じっくり焼き上げる

2011年10月13日 | 制作公演関連
グルッポ・テアトロ『三人姉妹』
2011年11月17日が初日。
小劇場としては長めの23日まで
10ステージの上演。

昨夜は、7月25日に
初めて顔を出して以来の
二度目の稽古場だった。

本番まで一ヶ月とちょい。
普通なら稽古が始まって
さほど経っていないから
形になってない時期だ。

が、稽古もロングスパンの
グルッポ。もう立ち稽古です。

よく外はパリッと、中はふっくら
なんて美味しい料理を例えますが、
芝居も同様です。

ただ。外は良い焦げ目がついてるのに
中はナマって舞台を
見掛けることがあります。

役者は演出の言いなりで
何故そう動くのか
真に理解していない芝居等々。

対して。弱火でじっくりの
白岩演出。
既に、時間をかけたWS的な稽古で
内側には程好い調理を終えている。

役者から溢れる肉汁を、
スプーンですくって皮に優しく掛け、
焼き上がりを待つ。

。。。そんな稽古でした。

【*】文中の「WS的」は
ワークショップ的な稽古を指します。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

8-0

2011年10月12日 | スポーツ

マイクの先制弾に始まり、
怒涛の8得点。
昨夜のサッカーW杯予選を観て
思い描いたのは。。。

2018ワールドカップ予選で
日本の前に立ちはだかる
タジキスタンの姿だ。

ベンチには、昨日のゲームで
ゴールキーパーとして奮闘した
アリシェル・トゥイチェフが
監督として仁王立ち。

ピッチには、07年のU-21W杯で
ベスト16に入ったメンバーを
中心にした、タジク黄金世代。

2011大阪長居での大敗の雪辱に燃え
サムライ・ブルーに立ち向かう

。。。そんな絵が浮かんだ。
その時、香川真司29才、吉田麻也30才。
二人は日の丸をつけているかしら。

      

日本代表といえば。。。
五輪切符を得た体操女子。
「世界体操」団体決勝は7位。

そんな中、最年少の寺本明日香が
エース鶴見虹子を上回る、
3種目すべて14点台の43.133は見事!

跳馬、段違い平行棒、平均台と
絶対エースとは異なる種目だった
(鶴見は跳馬、段違い平行棒、床)から
単純比較はできないが、
スター誕生と言っていいだろう。

      

あわや10点奪取かと期待もあったサッカー。
「10.0、10.0、10.0、10.0、10.0、
10点満点出た~」って、実況が絶叫してた
そんな時代の体操が懐かしくなりますね、
たまに・・・。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

店の常連さん

2011年10月12日 | 身辺雑記

夜のお仕事なのかしら?
いつも11時くらいに、
時には昼過ぎのこともあるし
……つまり普通にお勤めなら
働いてる時間のご来店。

起き抜けの顔で、
大概はミネラルウォーター
2Lのペットボトルを数本買う。
ほかには紙パックの珈琲と牛乳を
揃って、或いは片方買う時がある。

たまにスナック菓子とか
パンとか籠に入っているけど、
野菜や肉など調理の必要なものは
買ったことがない。

コンビニの出来合いを食べてる
可能性大。冴えない風貌からして
独身なのは間違いない。
指輪もしてないし……。

ちいさなスーパーマーケットの
女性店員談。

談・・・というより、
聞き込みに来た刑事が僕のことを
彼女に尋ねたら、
そんな風に答えるだろうって、
想像です。

人間観察が好きって人は割と多い。
僕も嫌いではないが……、
ふと、反対を考えてみた。

本当は結婚もしていて、諸々は
妻が買うので、重たい水が担当だ。
フリーになって家が事務所。
通勤がなくなったので、空いてる時間に
自転車で買いに行く。
この辺りで一番安いミネラルウォーターを。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

まず一冠

2011年10月11日 | スポーツ
第23回出雲駅伝。
東洋大学、初優勝です

2010年シーズンは早稲田が三冠達成。
箱根三連覇を狙った我が東洋は、
たった21秒差の苦杯でした

そして今シーズン。
三大駅伝(出雲、全日本、箱根)の
幕開きとなる六区44.5km。

エース柏原が一区で6位ながら、
二区川上が3位に押し上げると、
三区設楽(啓)、四区田中、五区市川
連続区間トップの走りで、
ライバル早稲田を振り切った。
最終六区に大砲を据えた
東海や拓殖の追走をも退け、
設楽(啓)がゴールテープを切り、
見事、初めての出雲路制覇

三冠を目指してはいるが、
正直、出雲は無理かと思ってた……
ちなみに昨年は6位。
しかし派手さはないが
堅実に繋ぐ鉄紺の走りで
見事、ひとつめの戴冠

しぶとさを見せたのは三強の一角・駒沢。
13位と出遅れながら、8-7-5位と
じわじわ順位を上げて、五区で3位、
最終区は窪田が村澤(東海)、
ジョン・マイナ(拓殖)を上回る
区間一位の好走で、早稲田をかわし2位。

2011シーズンも、大学駅伝は熱い
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする