麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

李晏中国現代演劇写真展

2024年07月14日 | 鑑賞

◯イー

『李晏中国現代演劇写真展

—40年間の中国現代演劇』は、

第16回シアターΧ(カイ)

国際舞台芸術祭2024 の

様々なプログラムのひとつで

7月5日から今日15日まで開催。

会場はギャラリーX、入場無料。

両国の、国技館とは逆側に降りた

回向院のお隣りだ。

 

 

◯アル

李晏( Li-Yan)は1964年山東省生まれ。

中国現代演劇の目撃者、演劇撮影家と

紹介されている。

 1980 年代より今日まで、

中国内外の刊行物に100万字近い文章、

1万点以上の写真を掲載、とも。

 

100万だの1万だのの表現が

何とも中国人らしいなぁと思うのは

僕だけではないだろう。

 

◯サン

展示が『茶館』と『天下第一楼』で

始まっているのに、ちょびっと驚いた。

筆者の大学の卒論の題材が

まさにその二作品だったのだ。

 

人民芸術家と呼ばれた老舎

(小説家・劇作家)の戯曲『茶館』は

話劇(中国の現代劇)の初期代表作で

1958年初演。

『天下〜』は88年で、ともに人芸

(北京人民芸術劇院。中国最高峰の

劇団と称される)が上演。

 

前者は茶館、後者は北京ダック店を

舞台に時代の中での盛衰が描かれる。

いうまでもなく『天下〜』は

『茶館』をバリバリ意識した作品で

重なる点、異なる点が卒論の狙いと、

まぁコテコテなテーマだったりする

・・・ので驚きは「ちょび」

 

◯スー

全体としても人芸の舞台写真が多く、

また、林兆華の演出作品の割合高!

「人芸」で写実的な大作を発表しながら

「林兆華工作室」で実験劇にも才を発揮。

話劇界に長く君臨しているから

これもまた仕方のないところか……。

 

◯ウー

とはいえ、北京人芸と並ぶ

「上海話劇芸術中心」が一枚とは。

 

以前所属していた東演(東京)が

「湖北省話劇院」とともに懇意だった

劇団ゆえ、つい私情が

 

 

◯リュウ

国家間の関係もあってか、

すっかり中国との演劇交流が

弱くなった今日この頃。

 

雨の午前ということもあり

「貸切」で鑑賞できたことも

寂しかった……

 


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