◯イー
『李晏中国現代演劇写真展
—40年間の中国現代演劇』は、
第16回シアターΧ(カイ)
国際舞台芸術祭2024 の
様々なプログラムのひとつで
7月5日から今日15日まで開催。
会場はギャラリーX、入場無料。
両国の、国技館とは逆側に降りた
回向院のお隣りだ。
◯アル
李晏( Li-Yan)は1964年山東省生まれ。
中国現代演劇の目撃者、演劇撮影家と
紹介されている。
1980 年代より今日まで、
中国内外の刊行物に100万字近い文章、
1万点以上の写真を掲載、とも。
100万だの1万だのの表現が
何とも中国人らしいなぁと思うのは
僕だけではないだろう。
◯サン
展示が『茶館』と『天下第一楼』で
始まっているのに、ちょびっと驚いた。
筆者の大学の卒論の題材が
まさにその二作品だったのだ。
人民芸術家と呼ばれた老舎
(小説家・劇作家)の戯曲『茶館』は
話劇(中国の現代劇)の初期代表作で
1958年初演。
『天下〜』は88年で、ともに人芸
(北京人民芸術劇院。中国最高峰の
劇団と称される)が上演。
前者は茶館、後者は北京ダック店を
舞台に時代の中での盛衰が描かれる。
いうまでもなく『天下〜』は
『茶館』をバリバリ意識した作品で
重なる点、異なる点が卒論の狙いと、
まぁコテコテなテーマだったりする
・・・ので驚きは「ちょび」
◯スー
全体としても人芸の舞台写真が多く、
また、林兆華の演出作品の割合高!
「人芸」で写実的な大作を発表しながら
「林兆華工作室」で実験劇にも才を発揮。
話劇界に長く君臨しているから
これもまた仕方のないところか……。
◯ウー
とはいえ、北京人芸と並ぶ
「上海話劇芸術中心」が一枚とは。
以前所属していた東演(東京)が
「湖北省話劇院」とともに懇意だった
劇団ゆえ、つい私情が
◯リュウ
国家間の関係もあってか、
すっかり中国との演劇交流が
弱くなった今日この頃。
雨の午前ということもあり
「貸切」で鑑賞できたことも
寂しかった……
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