麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

ひまわり

2011年10月06日 | 鑑賞
すっかり秋
季節外れのタイトルは芝居の題名。
竹内銃一郎の代表作のひとつだ。

ちょいと前、岸田國士云々と述べたが
彼も岸田戯曲賞作家である。

さて『ひまわり』
チェーホフやシェイクスピアの
名台詞が次々登場する。
どころか、
登場する三人姉妹は自らを
オーリガ、マーシャ、イリーナと名乗る。

11月に『三人姉妹』の公演を控えるので
大いに勉強になった



バブル期の映像といえば、
お立ち台で踊るワンレンボディコン。
勢いのある時代だった
『ひまわり』の初演は1988年。
劇中にDCブランドや
ウォーターフロントが
出てくるわけじゃないのだが、
やはりエネルギーが高い

父親が「父」であることを辞め
アルバイトで「父」を募る……
そんな現実離れの設定の裏側に
大いなる毒のある芝居。

そんな概略を超えて、
ぐぐっと客席に迫る何かがあった。

拝見したのは、一の会。
江古田にある拠点「one's studio」にて。

出演の面々もまたバブル期を謳歌した
世代のようだ。
父性喪失といったテーマも伝えながら、
前述の「何か」をぐぐっと、
観客に伝える力強さがあった。
コメント
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