麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

同居人

2011年10月17日 | 鑑賞
僕と同居人の生業は女優。
13日から稽古に通っている。

通うと言っても、我が家から
階段を降りた1階が稽古場。
一分も掛からない。

その日に俳優座劇場で僕は
『同居人』という芝居を見た。

別役実の書き下ろし新作。
名取事務所の公演。

借金を抱える男、
DVに苦しんだ女、
終末医療のホスピスから来た
という老人など、
別役=不条理劇と言われる
彼の作品群の中では珍しく
「今」が解りやすく登場していた。

もちろん現代演劇界の巨人の
作品は一筋縄ではいかない苦味に
今回も富んでいたが……。

例えば。名取事務所×別役×
K.KIYAMA演出の座組を支える
常連組に、宅配便の男を演じた
森岡正次郎の、清清しい演技も、
いつもの「別役作品」にない
空気を舞台に放っていた気がする。

***

モリモリこと森岡正次郎は
僕の主宰するTHEATRE-THEATERの
《presents-vol.2》『赤色エレジー』に
出演もしている俳優なのだが、
だから贔屓したわけではない。

さらに言えば『赤色~』も
別役作品である・・・。


コメント
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