麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

十二夜

2012年09月18日 | 鑑賞

台風の影響で、東京は変てこな
天気。空は青いのに雨

さて冒頭嵐から始まるのが
シェイクスピアの『十二夜』だ。

先週、紀伊国屋サザンシアターで
観た。その有料パンフレットに
シェイクスピア作品を
歴史劇、喜劇、悲喜劇、悲劇と分け
それを年代順に並べるという
素晴らしい表が掲載されていた。

不勉強で、個人的に関わった作品
(夏の夜の夢、から騒ぎ、
お気に召すまま)と、
見た作品(ヴェニスの商人、
ロミオとジュリエット他多数)が
ありながら、年表はまるで
意識していなかった。
だから「な~るほどぉ」と思った。

喜劇に関していえば、1592年の
『間違いの喜劇』に始まり、
1599年の『十二夜』まで十作ある。
つまり彼の中の喜劇の到達点が
『十二夜』という考え方ができる。

スタジオライフ、円演劇研究所、
今回の青年劇場と二年余りの間に
三度見たが、何度見ても面白い、
その理由の一端が判った気がした。

作家(に限らずアーティスト全般)
には一発目が最高傑作だったり、
山を登るように頂に達して、
そこから後は下るパターン
もあるから、最後の作品が一番!
とは一概に言えないけど
『十二夜』には集大成の匂いがある。

そのパンフレット(青年劇場)には、
劇団の歴史を振り返る読み物二本も
載っていた。創立メンバーによる
回顧録。来年、五十周年を迎える
劇団にとっては、まことに用意周到な
手立てだと感心した。

節目の年は、やれ記念公演だ、
記念誌だ、パーティーだと忙しいから
地味だけど、早めの準備は内部的にも
そして外部には広報的な意味で
大いに作用するだろう。

流石です
近頃は、人気タレントさんが
出演する舞台でもない限り、
パンフレットなぞ売れないから、
二つ折りのリーフレットを
全員に配るのが主流の中、
気概があります。
コメント
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