1980年代の小劇場といえば、
アングラ色もかなり薄れた
「笑いあり、踊りあり、涙あり」
の爛熟な時代でございました。
細かい分析は置いて、
とにかく「観客を喜ばせる」
楽しい空間を標榜する劇団が
数としては圧倒的でした。
その反動か、その後「静かな劇」
の潮流が押し寄せますが……
それはまた別のお話。
先週末みた劇団じゃけんの
『ひわまりの咲く頃に』は、
そんな80年代の古き良き小劇場の
テイスト満載の、けれども
決して古くない良質な作品でした。
オムニバスともいえるピース毎の
盛り上がりには、きっちりJ-Pop♪
20代の恋、30代の結婚ときて
三つ目のピースでは
「ヒロシマ・ナガサキ」が
織り込まれた。
この飛躍も小劇場的!
けれどもそこに無理はなし。
(…驚きはあったけど)
亡き妻への思い、息子との絆、
父との、つまりかつて自分が
子だった頃に転じて・・・
故郷を捨て上京する自分を
大きな心で許した父との顛末に。
故郷は広島で、そこには
しっかり伏線が敷かれていた。
重いテーマでありながら、
普遍的な「家族」に重心があり、
観客は深い部分で涙した。
そんな瞳がまだ乾かぬうちに、
四つ目のピースでは、
喧嘩を諫めるべく登場した
大御所漫画家がマイク片手に
『キャンディキャンディ』を
全力でフルコーラス歌いあげ、
客席は大爆笑・・・
これぞ小劇場の王道だ!!!
劇団じゃけん第6回本公演
『ひまわりの咲く頃に』は、
第24回池袋演劇祭参加作品。
王子の「pit 北/区域」にて。
その作演出(そして出演も)の
なんばよしあきの次回作は、
「ぬ企画」での外侮演出となる。
休む間もなく13日に稽古初日だ。
アングラ色もかなり薄れた
「笑いあり、踊りあり、涙あり」
の爛熟な時代でございました。
細かい分析は置いて、
とにかく「観客を喜ばせる」
楽しい空間を標榜する劇団が
数としては圧倒的でした。
その反動か、その後「静かな劇」
の潮流が押し寄せますが……
それはまた別のお話。
先週末みた劇団じゃけんの
『ひわまりの咲く頃に』は、
そんな80年代の古き良き小劇場の
テイスト満載の、けれども
決して古くない良質な作品でした。
オムニバスともいえるピース毎の
盛り上がりには、きっちりJ-Pop♪
20代の恋、30代の結婚ときて
三つ目のピースでは
「ヒロシマ・ナガサキ」が
織り込まれた。
この飛躍も小劇場的!
けれどもそこに無理はなし。
(…驚きはあったけど)
亡き妻への思い、息子との絆、
父との、つまりかつて自分が
子だった頃に転じて・・・
故郷を捨て上京する自分を
大きな心で許した父との顛末に。
故郷は広島で、そこには
しっかり伏線が敷かれていた。
重いテーマでありながら、
普遍的な「家族」に重心があり、
観客は深い部分で涙した。
そんな瞳がまだ乾かぬうちに、
四つ目のピースでは、
喧嘩を諫めるべく登場した
大御所漫画家がマイク片手に
『キャンディキャンディ』を
全力でフルコーラス歌いあげ、
客席は大爆笑・・・
これぞ小劇場の王道だ!!!
劇団じゃけん第6回本公演
『ひまわりの咲く頃に』は、
第24回池袋演劇祭参加作品。
王子の「pit 北/区域」にて。
その作演出(そして出演も)の
なんばよしあきの次回作は、
「ぬ企画」での外侮演出となる。
休む間もなく13日に稽古初日だ。