麒麟琳記〜敏腕Pの日々のつぶやき改題

還暦手前の身の回りのこまごま。
スポーツや映画演劇など。

王子でアメリカン

2006年05月28日 | 東演
 昨日は、昨年9月、ピアノソナタ「月光」による朗読劇『月光の夏』を例会に取り上げていただいた「城北演劇を観る会」の総会に顔を出させていただいた。
 月光上演時はホールが改装中だった「ほくとピア」の中の会議室・・・5階にあるけど建物の構造上、エレベータで6階に登り、連絡通路で別棟に渡ってひとつ降りた、窓を大きくとった外光満ちた男女共同参画センターの一角。
 二部屋をぶち抜いた空間(ここには窓はありません)はほぼ満席、そこで二時間半にわたり活発な討議が行われた。例会で感じられた家庭的な雰囲気を保ちながらも、具体的な課題へのアプローチが厳しく展開された。

 全国にボコボコ造られた箱物の、ある時期に建ったものは改修の時期を迎えている。城北も昨年それに遭遇した。会にとっての逆風を、むしろチャンスと捕らえて臨んだ05年の総括と、それを受けての06年・・・という流れであった。
 会員ではないのでここで詳しく述べる立場にないが、冒頭書いたような「良い総会」だったと、お世辞ではなく思った。

 ちなみにタイトルは、少し早くついたので、外光溢れる(まぁ残念ながら雨だったけれど)図書コーナーと喫茶コーナーのあいまったスペースで、コーヒーを飲んだから。
 で。まあ偶然といえば偶然だし、その情報を欲してるから目にもついたと言えるのだが、腰掛けたテーブルに一番近いラックにあった雑誌の表紙の《八重山》という文字に反応して手に取った。

     蛇足だが、八重山というのは沖縄の離島。
     石垣島や西表島などのエリアです。

 そう、いよいよ30日から稽古の始まる『いちゃりば兄弟』=沖縄で、ボクの頭はいっぱいなのだ。
 特集は姜信子さんという作家を取り上げていて、彼女の『ナミイ! 八重山のおばあの歌物語』というルポ、それを元にした映画『ナミイと唄えば!』の周辺について語ったものだった(その雑誌名は失念。ごめんなさい)。

 映画『ナビイ!~』は、9才でお座敷に身売りされて以来、歌と三線が人生だった85才のおばあ・ナビイが、旧友と会っては唄い、50年ぶりの台湾でハンセン病療養所を訪ねては唄う……ドキュメンタリー映画だそうだ。

 で、『いちゃりば~』は、女座長のおばあが率いる一座が島々を巡って芝居をする……という、当たらずとも遠からぬ話なのだ!!

 「沖縄」とひとことで言っても、様々な切り口がある。これは単なる偶然なのか?

 今回もこんな不思議を重ねながら、色んな出逢いに心躍らせ、そして公演を成功させたいと思う・・・今は、日曜日の劇団事務所である。

コメント
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