Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

映画 ある子供

2006-05-18 22:43:24 | Movie
今日の2本目。
これは昨年のカンヌでパルムドールを受賞した作品。

原題 L'enfant
英題 The child
ベルギー映画。


コソ泥でその日暮らしの20歳ブリュノ。
18歳の彼女が出産して退院してきた。
見舞いにも行かず、こそ泥仲間と稼いでいた。
わが息子を見せられても抱きたいとも思わない。
感動もしない。
ただ、彼女のことは大好き。

ある日、子供が高く売れるという話を聞いて、
何にも考えずに
彼女に内緒でわが子を売ってしまう。

彼女は話を聞き、失神し入院。
あわてたブリュノは赤ん坊を取り戻してお金も返すが、
悪党の仲介人は儲け損ねた分を用立てろと
ブリュノを脅す。

彼女にも見捨てられ、
引ったくりでお金を用立てようとしたが、
仲間が捕まり、自分だけ逃げることもできず自首をする。

頼る家族も無く寂しく刑務所で過ごすブリュノに面会人が。
それはかつて彼を見放した彼女だった・・・。

怖いもの無しでうそでもごまかしでも何でもありの生活。
そしてはじめて愛とか痛みとか生きることの重みを知る。

こうして知るチャンスにめぐり会える人と、
一生めぐり会えずに奈落の底に落ちる人とが
いるんだろうね・・・。


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