Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

読書   家守綺譚      梨木香歩 著    

2009-12-18 01:12:13 | Book



「梨木香歩 作品 ランキング」
などと入力してググると、
この家守綺譚(いえもりきたん)が一番人気の作品とわかります。

ウィキペディアによると、
梨木さんは
私も以前に読んだ「沼地のある森を抜けて」で
敢えて得意分野とする植物を登場させないという選択をしたため
執筆に行き詰まる事があり、
バランスを保つために平行して書くようになったのが
本作のきっかけだったそうです。

なるほどね
植物だけではなく動物も満載の作品です。

梨木さんの本で男性が主人公なの初めて読んだかも。

時代背景は明治から大正に移る辺りかな。
山や湖に囲まれた古い1軒家の守りをすることになった
売れない作家の目線で見る、
自然と人間と不思議な生き物やできごとのお話し。
不思議な生き物とは、
河童とか、化ける狸とか、下半身が鮎の人魚姫とか・・・
ええ、梨木ワールド炸裂です

文体がやや古めな感じで
それがまた全体のシュールな感じを強調していて
素敵な本だなあと思いました。

2005年の本屋大賞で第3位だったそうです。
本屋さんがこの年コレを売りたいと思った本のなかの
第3位・・・
古きよき日本を思わせる、
そして日本人としてのDNAに呼びかける作品のような気がします。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (Hido)
2009-12-18 02:58:38
西の魔女~の次かな、と思っております家守綺譚。
しかし、こんだけあるだけで心が潤いました(愛)読んでも心に残らない若い作家の本を数冊、先回の帰省時に買ってしまい後悔しました。やっぱ今後は作家をよく調べてから買わないとダメすね(反省)
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Unknown (sympa)
2009-12-19 01:14:53
いやいや、無事に届いて何より。
こちらこそ「沼地・・・」を紹介してくれてありがとうございました。

私、いくつか読んでない梨木作品を残しつつも、明日から他の作家を読み始めます。
とりあえず、昔読んで忘れかけてる太宰や宮沢賢治、そして村上春樹、宮本輝、あたりを狙ってます。あとは歴代直木賞・芥川賞受賞作品を読むとか、いろいろ夢は膨らみます(爆)

またいいのがあったら報告しますね!
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