Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

福島・南相馬へ ② 南相馬でボランティア

2012-11-12 23:53:02 | Travel
まだ日程とかはっきりしないまま南相馬に行くルートを考えているとき、
まあはじめは自力でボラセンにいってマッチングしてって流れで考えていたんですが、
いざこの週末に行けるってことになった時に
ちょうど南相馬でのボラ募集してる任意団体を見つけました。

ボラセンと任意団体とどっちにお世話になるかうーんうーんと考えました。

ボラセンだと小高地区中心の活動だし、
任意団体だと原町地区だし。

どっちが人の手を必要にしているのかな。
どうなのかな・・・・。

今までのボラ経験から、
ボラセン系はなんかさらーっと終わっちゃうっていうかなんというか。
任意団体のほうがクタクタになるまでやれるので
短期勝負のわたしにとってはやりがいがあるというかなんというか・・・・。

うーんうーん・・・。

双方のの活動履歴などをみて、
今回は任意団体災害・環境支援団体Nineさんにお世話になることにしました。

Nineさんは独自の活動もしていますが
今回は他の団体がやっている活動のお手伝いをすることになるようです。

深夜に集合して、
今回は女性4名男性3名の計7名で南相馬に向かいます。
挨拶もそこそこに車に乗り込みLet's Go!

団体のリーダーが運転して東北道経由で南相馬入り。
早朝に道の駅に到着し、明るくなるまで運転手さんもしばし仮眠休憩。


そして明るくなってきました。



道の駅はボランティアの集合場所になってるみたいで
たくさんの車が停まっててみなさん仮眠取ってます。



国道6号線。
この辺りは浸水していないのですが、
ここから海側にちょっと行くと光景が変わります。

この日の活動開始の前にボラリーダーが活動域周辺を案内してくださいました。

















荒れ放題ですね・・・。

まあ他県の浸水域と同じですが。

でも福島って原発事故とか放射能とかの問題が注目されがちで、
ここも他と同じように津波で多くの人が亡くなっているって忘れられがちな気がします。









ここ原町地区は福島第一原発から20~30キロ圏内で、
当初、緊急時避難準備区域に指定されていましたが、H23年9月30日に解除されています。

当初避難した人、残った人、避難していて戻ってきた人、戻ってない人・・・・
いろいろです。

いろんな人のいろんな事情がありますが、
戻ってきたい人が戻ってきやすい場所にできればいいのかなと。

瓦礫なんかはだいぶ片付いているのですが、
この殺伐とした感じとか、
海岸ではまだ片付いてない場所とか
片付けてもまた打ちあがってくる瓦礫とか・・・・。



こういった中には
いまだに動物の骨や人骨と思われるものが見つかることも少なくないようです。


ここから10キロ弱南の同市小高地区は原発から10~20キロ圏内。
今年の4月に警戒区域解除され、避難指示解除準備区域となり、
まだ住んだり寝泊りしたりはできませんが、行き来は自由になりました。
そのあたりはまだまだ瓦礫の片づけも進んでいないところが多いようです。



お天気悪く、海が荒れております・・・。







この日は図らずも11日で月命日ということで
みんなで海に向かってお線香をあげました。



また活動域を通ってボラセン方面に戻ります。









この辺りはこういう小さなお供えがたくさんありました。
そこの家に住んでいた人たちが
犠牲になった家族のために作っているのでしょうか・・・・。




今回はいくつかのボラ団体の行動作業なので、
道の駅に集合して合同朝礼を。



そのあと活動起点になる、復興浜団の上野さん宅へ。



被災されたご自宅ですが、
ボラセンのようになっています。

上野さんご自身も二人のお子さんや親御さんがまだ行方不明のままなのだそうです。
それでもこうして活動されていて・・・・。


さてこの日の活動は、
上野さん宅の敷地に作っている「キュービック浜公園」の整備のお手伝いと
海岸での清掃&捜索活動。

私が参加しているNineのメンバーは午前中は海岸での活動に行くことになりました。

みんなで清掃&捜索。
でも天気が悪くて海も時化てるし潮も高くなってきたので
早めに撤収。



そして昼ごはん。



ここに来て札幌ラーメンです


道の駅によっておやつもいただきました。



しみ天。
草もちを凍らせたものに衣をつけてあげたドーナツ。
アツアツでおいしかったです。


さて、午後は公園造りのお手伝い。




公園にはすでにアスレチック用具がそろい、
夏には仮設のプールを作って、子供たちが遊んだりしたそうです。


次は土を盛り上げて小山を作り滑り台とかつけたいらしく、
その作業とか・・・・



電飾でクリスマスっぽくしたりとか、






来春に向けて花壇つくったりとか・・・。



雨降って大変でしたがみんなで力を合わせて作業・・・・。

途中2時46分に1分間の黙祷・・・・

そして作業再開。


電飾チームもひと段落したころ・・・、





予定より小さかったみたいだけど何とか小山も形になり・・・・



暗くなってきたら電飾はこんな感じに。



つか、この電飾なかったらこの辺りは真っ暗ですね・・・・。



ってな感じでこの日の活動は終了。

お風呂で汗を流し・・・



またまた東京に向けて車に乗り込みます。
なんやかんやで出発遅れたし、
途中雨が強くて大変でしたが、
ボラリーダーの懸命の運転により、夜10時半に池袋着。

お疲れ様でしたー。
私はすぐ近くにホテルを取っていたのでチェックイン。

帰りの車内で肉まんとかスナック系たくさん食べたのですが、
やっぱり肉体労働のあとはもっと食べたくて、
近くの焼き肉屋さんへ。


翌日また成田まで移動して帰札しました。

冬はマラソン大会も少ないし、
これから数か月は東北に行く予定も明確には立ててませんが
できるだけ福島にボランティアに行きたいなと思います。

まあ仕事しだいですけどね・・・・。

もうちょっと福島のこと知りたいな。
本とかも読もう。

と思った久々の福島訪問でした。

おわり。

福島・南相馬へ ① 東京で晩ごはん

2012-11-12 23:50:36 | Restaurant/Bar/Cafe
水曜日の夜、
突然「今週土曜日お休みでいいよ」とバイト先で言われました。
その瞬間、思いました。
「よし!福島に行こう!南相馬!」


今年は月1~2回東北に行っているのですが、
主に岩手と宮城になってしまい、
なかなか福島に行けないのが気になっていました。

11月の東北行きについては白紙だったので、
時間ができたらぜひ福島、
特に、4月に警戒区域から解除された南相馬に行きたいと思い、
行き方のルートを何パターンか把握しておりました。

そして得られたこの機会。
もう2日後の出発になるので
あまりお金をかけずに行くには東京経由がベスト。
東京から深夜のボランティア乗合いで南相馬行きとなりました。

出来るだけ安く行くために
今回はじめてLCC(格安航空券)を使ってみることにしました。



土曜の朝、空港に行ってみると、
なにやらフツウじゃない空気。

私が予約してた航空会社のシステムが故障して、
搭乗手続きやら何やらが滞り、
飛行機もすべての路線で1時間以上の遅れになると
まあ安いってことはこういうリスクもあるってことで・・・

見慣れた北海道の風景を眺めながら時間つぶし・・・。


やっと出発です。


格安なので東京行きといっても降りるのは成田。
成田から都心まで電車で1時間・・・・。


やっと都心へ。


あちこちでちょっとした用事を済ませて、
深夜の福島への移動に備えて晩ごはん。


今回は服装のこともあるので銀座で鮨はやめて郊外で鮨を目論みましたが
どこも予約でいっぱい。
ってことで、以前よく行っていた和食のお店に行ってみることにしました。


広尾から少し歩いて西麻布へ。

ここから見る東京タワーが地味に好きだったりする・・・


おでんとワインのびのむ。


お久しぶりでーす!
野尻シェフ、少し貫禄付いたような・・・

2年ぶりくらいなるかな。
でも予約の電話入れたとき苗字名乗っただけですぐにわかってくれてうれしかった。



まずはシャンパンから。

ドゥーツ。
あんまり日本に入ってないのみたいです。
あんまりキンとしてなくて飲みやすい。


さてお料理です。

柿と車エビの白和え



カワハギのお刺身 キノコの肝和え添え



シャンパン終えて白ワイン

デュポン・ファン ブルゴーニュ・ブラン ショーム・デ・ペリエール2010
ACブルですがブドウはピュリモンのを使ってるみたいです。
うまい。

スッポンとふかひれのお椀



スッポンと赤ワイン合わせてみたかったんで、
なんかピノくださいってお願いしました。

ジョセフ・ロティ ジュブレイ・シャンベルタン2008

これは酸味がやや強くて、スッポンのお椀には微妙に合わず。
鉄っぽさはスッポンとジュブシャン、合う気がするんですがね。



白子の湯引き



鴨ロースト



ここからおでんタイム。

ダイコン・・・に牛筋煮込みと山盛りトリュフ!



劇的にウマイ。


ロールキャベツ



厚岸のカキ



海老芋







ホタテとユリ根のさつま揚げ



そろそろご飯を頂きます・・・。

キノコの炊き込みご飯



ごはんのおかわりはおでんの出汁をかけてお茶漬けで。



デザートはクリームブリュレ



あー久々に満喫しました鴨出汁のおでん。
ワインはね、
前ほどすごい勢いで何種類もグラスで開けるって感じじゃないみたい。
白もすっきりかたっぷりかって聞かれてこっちが選ぶ感じ。
まあ私はそれでもいいけどね。

お料理おいしかったです。
まあこの2年でこっちの舌も肥えたから前ほどの感動は無いにしても、
お値段考えたら120%満足です。
3諭吉出しても首かしげる店もあるからね。

「ようやくおでんとワインが定着してきました・・・・」とシェフ。
とはいえ日本酒持込みとかもあるみたいで、なんか残念ですね。
わたしワイン好きだからそう思うのか・・・。

この日のもうひと組は、
ワインはわからない、他の飲み物ないのかって言いながら、
おークリュッグなら聞いたことある、それ飲むか、
ああクリスタル見たことある、じゃあ次それ、と
高額シャンパン次々開けてて、
分からないものに使うお金があるってすごいなあ・・・・ってポカーンとしちゃいました{/face_ase2/}


それはさておき・・・

これから福島にボランティアに行くっていったら、
ごはんをお持ち帰り用に詰めてくれました、シェフ。
うれしー。

なんか今はお昼もやってるようだし。
ちょくちょく寄りやすいかも。

また来まーす。
ありがとうございました!





そして二次会。

いつものワインバー、エレバージュ。
「どうもお久しぶりです。お元気でしたか。」
6月以来、今年2回目です。
以前は年に3~4回行ってたんですがね。


この日のラインナップを見て、
最近ブラインドで間違えてばかりの2アイテム、
ヴォルネイとニュイ・サン・ジョルジュがあったので
並べて飲むことにしました。


ブシャール ヴォルネイ 1級 カイユレ 2007



シュビヨン・シェゾー ニュイ・サンジョルジュ 1級レ・サンジョルジュ2005


んーわかりにくい。
この微妙な違いをどうとらえたら・・・・。

時間が経つと少し差が出てきた。
南と北の特徴がはっきり。
でもコンテストなんかだと1分で勝負決めなアカンのだよ・・・・。

「香りのグラデーションを感じ取らないと」
って、オーナーソムリエさんのアドヴァイス。

うーん・・・
その域まで私は達していないのだよきっと・・・・。

凹んでいると
なんか次々お味見アイテム出てきました。


Ch.タルボ 1959
ひー。
53歳。
全然古くない。
ちょうど良い熟成感。
すごいなタルボ。


ちょうどテタンジェコレクション祭り開催中でしたので
ちょっとずつ味見させていただきました。


テタンジェ・コレクション1981

テタンジェ・コレクションは年ごとにボトルのデザインが違います。
81年のデザイナーは、
ニース出身の画家で彫刻家、アルマン・フェルナンデス氏。
同じ年のムートンのエチケットも手掛けているとか。

このボトル、実は前からステキだなーって思っていて、
ちょうど空いたからあげますよって言われて
もらってきちゃいました。
福島に酒瓶持って行くハメに

あ、肝心のシャンパンのお味は、まあまあ酸化してました。
でもそういうのが好きなシャンパンラヴァーもいるかと思います。




テタンジェ・コレクション1992
デザイナーはチリ出身のシュルレアリスト、ロベルト・マッタ。
こちらのシャンパンはまだまだ20歳と若いので、
酸味もありおいしく飲めるなって感じ。



楽しいトークとおいしいワインのひととき、
ありがとうございました。


さて、そろそろ福島行きの準備をしましょうか。


つづく。