Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

あっという間の半月・・・

2008-10-14 22:04:05 | Career
前のバカ病院になくて今の病院にはあるものシリーズ。

シュレッダー
ご意見箱

個人情報保護法がらみで、大体どこの病院にも
シュレッダーの一台くらいはあると思うんですけど
前のバカ病院には医事にも総務にも、
院内に一台もなかった。
「これ、どうやって捨ててるんですか?」
って聞いたら、
「どうやってって、フツウにクシャっと・・・」って。
しょうがないので
自前の手動シュレッダー持って行って使ってました。

患者さんとかご家族が
苦情とか言いやすいように置いてあるご意見箱みたいなのも
今の病院にはあって、
そういうところが普通っぽくて安心です。

こういう違いって病院とクリニックにはありがちなのかなぁ。
でもクリニックだってちゃんとやってるところはあると思う。

さて・・・・

早いもので半月経ちました、今の病院。
今日はぴっかぴかのリハ室に、ぴっかぴかの備品搬入。
私が入職する前にリハビリ素人の事務長が決めた備品を、
ある程度手直しして最終的に決めたものです。
リハ室の構造も、こういった備品も、
「ぶっちゃけこれ要らねーよ」ってものもありますが、
もう変更不可能な部分もあったりするので仕方ありません。

一人で働くにはどうにも広すぎるリハ室です。
こんな広いところで
受付業務&認知症老人のリハビリをたった一人でするんです。
死角ができないように全部見渡せる範囲に
全ての備品を置いてもらったので
リハ室の半分は混み混みで、半分は何にもない空間・・・。
電話にも出れないことがあると思うので
院内PHSを持たせてもらうことにしました。

今日やっとリハ関係の書類の原案を提出し、
あとは患者の評価とリハビリが必要な患者の割り出しです。
備品搬入だ、あっちの会議だ、こっちの会議だと
しょっちゅう呼び出されるので、
なかなか患者の評価が進みません。
それでも2/3は終わりました。
今週中に残りの1/3も終わらせます。

一応、しばらくは
入院患者の日常生活動作を高めていくことをメインでやりたい
という私の意見が通りました。
みんな慢性期の患者さんばかりで
私一人で80人くらい診なきゃ行けないので
一人の入院患者さんにつき週1~3回のリハをすることにして、
あとはどの患者さんに週何回リハが必要かを振り分けて
スケジュールを立てるわけです。
そのために一人一人の能力評価をしているわけです。

ナースやケアワーカーさんたちのなかでも、
私が行くと患者さんの事をいろいろ聞いてきたり、
「今日は遅かったね、会議かなんかあったの?」
と話しかけてくれたりする人もいれば、
認知症で話がかみ合わないばあさんに
一生懸命話しかけてる私を見て
鼻で笑っていく人もいます。
ケアワーカーさんたちは、
リハビリが始まると
送迎したり見守ったりと自分たちの仕事が増えるから
ビビッてるのもあると思います。
ずっと患者をオムツして寝かせてたわけですから
リハビリなんてされたらたまったもんじゃないって
思ってる人もいるでしょう。
しばらくは仕方ないですね。

そんなことよりも、
やっぱリハビリスタッフは私一人なので、
普通の話する人がいないっていうのがちょっと変な感じです。
たとえば
「ファイターズ勝ったね」とか
「昨日蕎麦食べに行ってうまかった」とか
雑談って必要だったりするじゃないですか。
それがない。
病棟スタッフとは仕事の話だけ、
患者さんはボケてる人ばかり。
通常トークを楽しむ機会は極小です。
だからかなあ・・・
最近ショッピングが楽しいのは
店員さんと話すのがストレス発散になってるのかも知れません。
でも、まったく孤独ではないですよ。
奥まった部屋で黙々とパソコン仕事をしていると
医事の人がわざわざドラヤキ持ってきてくれたり、
薬局の人が「話し相手欲しくなったら薬局においで」
とか言ってくれたりするのでありがたいです。
同じ日に採用になった薬剤師とナースが
「今度、同期の3人でご飯食べに行こう」って
言ってくれたり。
いろいろ大変だけど恵まれてると思います。

話し変わって・・・・
今日、バカ病院で診てた患者から電話が来ました。
バレエをやってる中2の女の子。
膝の軟骨の骨折で
バカ院長のバカ治療がたたってバレエ復帰が危うくなり、
本人も腐っちゃって、
親も手がつけられない状態だったんですが、
なんだか私には心開いてくれて、
リハビリがんばってバレエのレッスン再開できたところで
私がクビになった・・・
っていう流れでした。
11月3日に発表会で踊るから見に来て・・・って言う電話。
うれしかったです。
観に行きますよ~。
病院の仕事、いやなこと満載ですが、
こういうことがあると
やっぱ天職か!?と思ったりもします。

今度の病院でもうれしいことあるといいな