東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

地主が底地を地上げ屋に売却か (東京・足立区)

2012年11月16日 | 地上げ・借地権(底地)売買

 足立区島根は日光街道西側と環七通りの外側に面した地域で島根ばやしや島根神社神楽が行われる鷲神社や古刹国土安隠寺がある。

 この地で同じ地主から借地しているAさんたち7名は平成11年に地代等の問題で組合に入会した。それからは年末に会合を持ち地代額を協議し、代表者が1年分の地代を地主宅に持っていく慣わしになっていた。

 この夏いきなりS社の社員を名乗る男が、「このたび土地をS社に譲渡しましたので、今後のことはS社と話し合っていただきたい」と地主がS社に底地を譲渡したという文書を持って訪ねてきた。Aさんはすぐに組合に相談した。

 組合では地主が代わろうが権利関係は今まで通りであること。S社が本当に土地を買い取ったか登記簿謄本を持ってくるように申し入れ、新地主かどうか判らない時点では会う必要のないこと。また、底地の売買は任意の契約であり、地主に買い取ってほしいと言われても借地人がこれを買い取る義務を負うわけではないことを説明した。

 今のところAさんらは従前の借地契約を申し入れ、対応する考えでいる。

 

東京借地借家人新聞より

 

東京・台東借地借家人組合

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