東京・台東借地借家人組合1

土地・建物を借りている賃借人の居住と営業の権利を守るために、自主的に組織された借地借家人のための組合です。

宅建業者(地上げ屋)が借地の譲渡を強要 (東京・葛飾区)

2012年11月15日 | 地上げ・借地権(底地)売買

 葛飾借地借家人組合に入会し5年になるAさんは更新料請求裁判や建物修繕問題等々諸々組合と相談の上解決してきた。ここにきて宅建業者がAさん宅を来訪し、「この土地を買い取ったので明渡すか、買い取るかどちらかにしろ」と主張。地上げ業者がよく言う台詞である。Aさんは80歳も間近で、業者への反論もままならず、苦しい日々を送っていた。

 組合は本人の事情を考慮して、交渉対応は組合で行うことにした。業者から連絡が組合にあり、対応する。組合は底地を買い取る意思がない旨を明確に主張した。業者は買取を求めながら金額を示すことなく、ただ、損する話ではない旨主張するのみだった。約1時間10分ねばられたが、二言はないとお帰り頂いた。

 なお、業者は買受けたと言いながら、いまだに土地の所有権移転登記はしていないことを認めた。この譲渡強要は宅建業法・弁護士法にも反する行為である旨も強く主張しておいた。

 第2回目の業者の対応は、組合事務所に来所するなり組合で取り持ってもらえないかと今までの行為を土下座して謝ったが、答は一つ二言はないと拒否した。

 今後、あきらめることなく譲渡強要を続けるのであれば、宅建業者を管轄する官庁に通報ししかるべき措置を行ってもらう旨を通告し、20分で帰って頂いた。

 組合では借地人の居住の権利を守るため頑張る所存である。この件は現在進行形である。

 

東京借地借家人新聞より

 

東京・台東借地借家人組合

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