Aさんは荒川区東日暮里4丁目で木造2階建店舗兼住宅(約30坪)を平成4年から借りている。そこで水道工事や水洗トイレの新設と修理業を営んでいる。
Aさんは確かに借りた当時家賃が月額18万円だった。バブルが崩壊した後、一時的に仕事もなく家賃すら支払いに困難となり、平成14年に家主に減額を申入れた。家主の理解を得て月額16万円に値下げしてもらった。景気は一向に回復せず16万円の支払いも苦しい毎日だった。
Aさんは廃業を覚悟し、平成18年に借家を返し他を借りると意を決して家主に申入れたところ、「そんなに大変なら家賃10万円で結構ですよ」といわれ現在に至っている。
今年6月に家主の代理という娘に同行してきた不動産屋から家賃4万円の値上げを通告され、「値上げに応じない場合は裁判に訴える。弁護士にでも聞いてみろ、裁判すれば1回で追い出せる」と恫喝された。
家主の娘の話では「家主は少し認知症なので今までの家賃減額の話はご破算にしてほしい。その上で4万円値上げする」とのことだった。
Aさんは3者で弁護士のところに相談に行った。結果は家主側に分が悪く、家主側から何も言ってこなくなり、最近になって家主側から「仕方がないので同じ条件で借り続けて結構」との返事が届き、Aさんは一安心した。
東京借地借家人新聞より
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