しばらく和モノの紹介が続いたので、気分を変えてこんな作品を。一部で知られるサンフランシスコ産のマイナーゴスペルです。いわゆるモダンソウルのくくりで捉えられることが多いですが、1984年の作品ということもありサウンド的にはもう少しブラコンというかAOR寄り。何年か前に再発がリリースされ話題になったアイラ・ワトソン辺りの音に近い雰囲気なので、あの手の音が好みの人はおそらくハマるはずかと思います。バンドのキーマンはおそらくギタリスト兼ヴォーカルのLeonald Lothlen。ジャケット写真のどの人にあたるのかは分かりませんが、ヴォーカル兼ピアノのRodney Bellとの共作を含めると収録曲の半数にあたる5曲を書いており、そのうち4曲が上質なメロウグルーヴとなっています。特に、針を落とした瞬間にアーベインな夜の雰囲気に包まれるA-1のPeace And Harmonyや、いかにもリアルタイム派のAORリスナーが好みそうなA-5のEternal Lifeなどはミディアム好きにはたまらないのではないでしょうか。ただ個人的に一押しなのはB-1のAll The Way With The Lord。フリーソウルマナーに沿ったグルーヴィーなミディアムアップで、爽やかな曲調と微かに見え隠れするディスコっぽさが印象的なキラーチューンです。この手の白人音楽と黒人音楽の境界に立つナンバーは昔から僕のツボど真ん中なこともあり、この曲を聴いた瞬間に購入を決意しました。なお冒頭にも書いたようにゴスペル畑のマイナー作品なのでLPはなかなかにレアかと思いますが、どのような経緯なのか現在はダウンロード販売が行われているようなのでitunes等にて普通に購入可能です。アイラ・ワトソンのファンはもちろんですが、どことなくSpacearkの2nd辺りにも近い質感なので、その手のメロウグルーヴが好きな方は是非先入観を持たずに一度聴いてみてください。お勧め盤です。
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