久しぶりに和モノのレコードを買ったので紹介。タイトルが少し長過ぎて上に入り切りませんでしたが、「ボサノバ・スタンダード・デラックス」と言う沢田駿吾のLPです。但しこれは70年代の2ndプレス。タイトルとジャケットが変わっているので分かりにくいですが、67年にリリースされた「決定盤!これぞボサ・ノバ」というレコードが本作のオリジナルになります。最近こちらのオリジナル仕様でThinkからCD化もされたので、もしかするとタイトルに見覚えのある人もいるかもしれませんね。さて、そんな本作。オリジナル・2nd共に「いかにも」なジャケットとタイトル、そしてスタンダード中心の収録曲から、つい安易なイージー・リスニング作品を連想してしまいがちですが、これが意外にもジャズ・マナーに則った大人のボサノバ作品となっているので侮れません。中でも白眉はB-2のFly Me To The Moon。自身のレギュラー・カルテットに宮沢昭のフルートを加え、サヒブ・シハブのシャレードを思わせるアレンジで演奏しています。あそこまで武骨な演奏ではないものの、編成的に似通っていることもあり、雰囲気はわりと近いのではないでしょうか。少なくとも僕は、一聴してすぐにサヒブを連想しました。西条孝之助のテナーと宮沢のフルートによる二管の絡みが美しいA-3のDesafinadoも名演。いわゆるハードバップ的な演奏ではないですが、華やいだ夜の雰囲気が良く出ていて、個人的に気に入っています。フロア受けが良さそうなのはB-6に収録された高速ボサジャズのCinnamon And Clove。スパイ映画のテーマのようなスリリングな演奏と、伊集加代子のスキャットが良く合っていて格好いいですね。その他の曲も全体的に雰囲気良いし、あまり和モノっぽさもないので、日本人の演奏に抵抗がある人でもわりと普通に聴けるはず。どちらかと言うとボサノバ好きよりジャズ好き向けという気はしますが、興味があったら是非聴いてみてください。オススメです。
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