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【EU車も通貨ユーロもテスラ車&ドルと同じく本来はトホホ、だが…】早くも凋落のテスラが象徴する米産業と…のトホホぶり⑤

2024-07-09 20:02:49 | ヨーロッパ
前回からの続き)

 前述のように、本当は「弱い」(魅力も価値も低い)のに、「保護」してやるから「強い」(魅力や価値がある)ようにみえる・・・けれど、そのせいで(魅力や価値を高める努力を怠るから)ますます「弱い」ことになっていく―――というのは、テスラ・モーターズ(をはじめとするアメ車全般)ばかりか米ドルも同じことです。もはや、その保護なしでは・・・、だからといって保護をなくしたら・・・

 そのあたりは、以下から、EUそしてEU車も似たようなものでしょう。EU圏(ドイツ、フランス、イタリアなど)でも自動車が主要な産業ではありますが、他国車とりわけ日本車に対する競争力が脆弱なため、EUはこれに関税を課して上記の自国産業を「保護」してやりつつ、この間にEV(電気自動車)シフトを進めて(ハイブリッド車含む)エンジン車に圧倒的な強みを持つ日本車に対抗していこう、と目論んでいたはず。ところが想定外なことに・・・そのEVで中国勢のEU内でのシェア拡大を許してしまったため、EUは今度はこれを新たな関税のターゲットにせざるを得なくなった・・・って(アメリカと同様)自分らの競争力の無さを棚に上げて中国の不公正な補助金が悪い等として・・・

 そこは、EV車の交換券としての通貨ユーロも同じでしょう。ユーロが本質的に「弱い」通貨であることは、こちらの記事を含めていろいろ書いていますが、本稿の文脈に基づくところでは、その価値は本来、中国EVにすら負けそうなレベルのEV(に代表される「メイド・イン・EU」)を買うためのおカネと考えると、ユーロを(準備通貨等として)持つことの意味っていったい?となるでしょう、とくに「日本車」(≒メイド・イン・ジャパン)とその交換券としての「」を有するわたしたちにとっては・・・

 まあそんな感じで、EUのEVと通貨ユーロも、「保護」しなければ、それらの価値が保てないという点で、上記のアメリカのテスラ&ドルと同じですね。そんな米欧マーケットで存在感を高めている中国・・・のBYD社などのEV等は(米欧車が相対的に魅力が乏しいせいとはいえ)それなりに健闘しているよな~とは感じます。そこは、たとえば6月に中国で開催された自動車業界の会合におけるBYD会長の上記米欧諸国の関税に関する「わたしたちが『強い』からこそ、彼らはわたしたちを恐れるのだ」との強気な発言からも窺えます。けれど・・・(自国通貨ではなく)ドルやユーロを稼いで喜ぶあたりに、やはり、かの国の構造的に「弱い」面―――その経済力の裏付けを中国にとっての外貨であるドルとユーロ(およびこれら通貨建ての国債)に依存するしかないところ―――を垣間見てしまうわけです・・・

 以上、先般のG7(先進7か国首脳会合)における中国製EVに関する米欧諸国の「保護」主義的なスタンスから感じたことを綴ってきましたが、このとおり、かの国々のどれもが正直・・・トホホな印象しかありません・・・

・・・が、何よりトホホなのは、自分の方から政策的に沈んでいくことで、そんな米欧中のトホホに自分以上の高い価値があるかのように思わせる・・・って、それでGDPやら国民所得やらを今世紀の世界でいちばん減らして「物価と賃金の好循環」などと得意になっている?どこかの国の政府と中銀(と名門大学?)ですよね・・・

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