(前回からの続き)
ということで、イタリア・・・をはじめとするユーロ圏各国の(長期)金利は上がることはない・・・って、正しくは(その上昇に耐えられないために)上げることが欧州中央銀行(ECB)にはできないわけです。それはすなわち、かの国々らはインフレ(≒実質マイナス金利の深み)からけっして逃れることはできない、ということと同義。まあ仕方ないですね、そうなるしかないスキームに乗っかっているのだから。言い方を変えると、そこから降りれば-――ユーロ圏から脱退すれば―――インフレを回避できるかもしれませんよ(?)。とはいえ、理論上(?)それができるのはドイツ(とせいぜいオランダ)くらいでしょうし、現実的には、もはやドイツですら、そんな無茶、できっこないでしょう・・・
ということで、この瞬間のイタリア・・・の(長期)金利から見えることをつらつらと綴ってきましたが、何度眺めてみても、いつものように同国、そしてユーロ圏、さらに欧州全体には経済的に明るいものを少しも見出すことができません。それどころか、ここへきてのウクライナ危機もあって、欧州の混迷度(≒インフレ率)は高まるばかりに思えますし、実際にそのとおりなのでしょう・・・
もっとも欧州には、他力本願ながらも、たった一つだけ(?)インフレを緩和させる策がありますよ。ロシアとウクライナの停戦?いえいえそうではなく、こちらの記事に書いた手です。どうです?これ、欧州各国への副作用(≒金利上昇)は、どこかの国(って、中国?)ほどは大きくはならないでしょうから(?)お勧めしますよ・・・(?)