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【円が強くなることは日本の「石油購買力」が増すことと同義】強い円はやはり最大の国益だ⑤

2018-11-17 00:01:04 | 日本

前回からの続き)

 これまで論じたこと、そしてあらためて上記グラフからいえることは、米ドルに対して上昇を続ける「」は大切な国益だということです。は自らがドルすなわち基軸通貨(=「石油交換券」)に対して価値を増すことで、国民に石油という、絶対に欠かすことのできない「エネルギー」を円建てで安価に確保させてくれます。極端な話、日本はエネルギーさえ海外から調達できれば、あとは何とかなる―――わたしたちは必要なものは何でも自分たちで作って経済社会を保っていくことができるわけです。逆にいえば、石油が高くて買えなくなったら、残念ながら日本はオシマイです、いまも昔も・・・。だからこそ、強い円=強い石油購買力こそは守るべき国家国民に共通の利益であり、これをリスクと捉えるのは、実体経済の観点からは、あり得ないはずです・・・(って、「株セールスマン」には円↑株価↓になるので超リスクだけれど・・・)

 ちなみに上記「石油が高くて・・・」となって日本経済が揺らいだのが、ここ数年ではアベノミクスさなかの「2014年」です(って、いまも「さなか」ですが・・・)。こちらの記事等で書いたように、この年は貿易赤字が過去最悪の12.82兆円に膨らんだほか、経常黒字額が2.7兆円と、近年では最低レベルにまで減ってしまいました。それは、円安誘導したにもかかわらず輸出が振るわなかったせい・・・などではけっしてなく、円安誘導したために原油・天然ガスの円建て輸入額が膨らんだせい(昨今の日本の貿易収支の良し悪しを一番大きく左右するのは、輸出動向ではなく、この原油・天然ガスの円建て輸入額の多寡になっている)。つまり、この年の原油価格が2012年と同様に110ドル/バレル(6月前後)にまで上がったことに加え、アベノミクス円安1ドル約103円(6月前後)にまで円が下がったことでダメージが拡大したわけです。もちろんこれで電気代とかガソリン代等が値上がりし、わたしたちの日常経済生活は大いに圧迫されました。そのあたりはこちらの記事等で十分にお分かりいただけるでしょう。そんな「年」を振り返って、アベノミクス(の実質的な推進者である日銀の黒田東彦総裁)は、2014年頃までは「順調だった」と述懐していますが、わたしは逆にあの頃は本当にハラハラした(し、いまもそのハラハラ感は消えない)よ・・・と回想して身震いする次第です・・・

 話を戻します。上記、国益たる円をプラス運用するための最良の投資が円預金(=日本国債投資)になります。「でも、利息なんてほとんど付かないじゃん」たしかに。いま(日銀の超低金利政策下)はもちろん、アベノミクスの前ですでに超低金利でしたから、そのとおり、預金者が受け取る利息は微々たるもの。でも上記グラフを見れば分かるように、円預金は、ドルに対して価値を高め続ける(2008年→2012年で30%も価値を高めた)円を、わずかながらもさらに増やします。しかも株と違って100%の投資家=預金者にリターンをもたらしてくれます。つまり円預金者は、円キャッシュよりも多くのドル価値(石油購買力)をリスクフリーで得ることになるわけです。それほど安全確実な資産は、他にないのではないでしょうか・・・

(続く)

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