思ったとおり、肝心の議論はスルー―――やはり、この国の政治家に経済を論じるのは無理だ、ということなのでしょう・・・が、このままだと日本は・・・
(引用はじめ)---------------いっぽうが政府のアベノミクス=「GDP600兆円/年・実質マイナス金利推進(インフレ年率2%)」なら、他方は前述「GDP10兆ドル/年・実質金利≧0(ゼロインフレ~緩やかなデフレ)」・・・これだけで現状からは大きな進歩です、国民にはアベノミクス以外の選択肢ができるわけだけだから。もちろんわたしは・・・「後者」を標榜してくれるのなら、それがどこの政党であっても支持する所存。---------------(引用おわり)
―――今回の衆議院議員選挙で、上記「後者」に同じ or 近い主張を掲げる政党は、残念ながら(?)皆無・・・なようですね。ゆえに個人的には、いったいどこに投票したらよいのだろう、と途方に暮れるばかり。なぜなら現状では与野党の別なく(?)すべての候補者がアベノミクス、もう少し厳密にいえば現行の日銀「異次元緩和」に賛成の(少なくとも反対はしない)立場だからです。となると、これに当初から否定的な見方をしているわたしとしては、自分のこの思いを託せる方が誰もおらず、白票を投じる以外にない(?)ということになるわけで・・・(って、選挙には必ず行くつもりですけど)
以前こちらの記事に、アベノミクスは「進むも地獄、戻るも地獄」と書きました。くどくなるので詳細は省きますが、端的には日本は後者、すなわち「戻り地獄」に向かう可能性のほうが高いと論じたものです。その私的な予想は変わりませんが、このリスクとかダメージが少しでも小さくなるような政策とか考え方を語る人が今般、どなたか出てこないものかと、ちょっとでも期待したが、甘かった・・・
・・・ということで、現与党ばかりか野党の多くも上記のとおりだから、今回の選挙結果がどのようになっても、実体経済面ではネガティブでしかない(と個人的に確信している)金融政策が停止ないしは軌道修正を迫られることは、まずないでしょう。となれば戻り地獄の痛みは、さらにヒドイものになってしまうのではなかろうか・・・(?)
で、その戻り地獄とは何か、ですが・・・手短に繰り返すと、アベノミクスの超「高値掴み」のせいで巨大な為替・評価損が必然的に(?)発生、年金給付額の強制切り下げや大増税といった災厄が全国民に降りかかる、という悲劇。すなわち、異次元緩和が市場原理に判じて無理に円安(外貨高)株高を演出した局面で、公的な年金基金や金融機関が外債とか株をしこたま買い入れたものの・・・伸び切ったバネが戻ろうとするように為替が本来あるべきところに向かうなか、自ずと円高(外貨安)株安となって、これらリスク資産の円建て評価額が暴落、同基金の運用資産や、日銀などの政府系金融機関の自己資本が激しく毀損し、巨額の含み損発生&資本注入=国民負担が避けられなくなる、といったことです・・・