東矢憲二の「気づきの経営」

経営コンサルタントとしての長年の経験を活かして、様々な気づきをご紹介します。
毎日読んでいただくと、心がホンワカ・・・

ほら吹きが夢の引き金②

2010-09-09 | 私流
売上高1億円の会社が、5年後に売上高20億円を目指すとしよう。この社長の夢は、かなりの大ボラと言われそうだが、これを実現しようとすると、かなり思い切ったことをしなければならない。ここに、戦略発想の必要性がある。実は、ほら吹きが、夢の引き金となるので、ホラは、大いに発言しなければならない。いつも現実的に考えていると、発展は無い。大きく考えてこそ、とてつもないことが出来る。(ここまでは、8月13日のブログにて記載済み)

次に、私の夢を語ってみよう。まさに大ぼらであるが、すでに実現化の一歩を踏み出したので、ホラではなくなりつつある。私の夢は、中小企業診断士の働く場、しかも大きな場所を確保して、診断協会の会員各位に提供することである。私自身は、毎日仕事に追われ、一部頼まれた仕事を断りながらの日常である。したがって、私の仕事はもう要らない。新しく開業した人たちが、満足の得られる収入を確保出来るように、仕事量を確保したい。そこで、目指しているのが社員教育の世界である。
 
私のアイディアで、いま取り組んでいるのが、役者のスキルアップの手法を組み入れた社員教育である。11月に第1回目の講座を開設するが、募集定員が全て埋まると、約120万円の収入である。
 
愛媛県には、西日本で唯一の常設劇場として、東温市の坊っちゃん劇場がある。小さな町で、何故、常設劇場の経営が成り立つか、劇団四季などの大手事業所の幹部が視察に来るほどである。この坊っちゃん劇場に出かけ、診断協会の研修事業として観劇したのが、昨年の秋であった。私は、そのミュージカルを観た瞬間、この役者の方たちの人間力に圧倒され、社員教育に彼らのパワーを用いることを思いついた。演技力を持った彼らは、心のキャッチボールが得意なはず、したがって、コミュニケーションの現場指導に独特の力を発揮してくれると考えた。

その提案を申し入れたところ、劇場支配人は快く受け入れて頂いた。それどころか、そのような仕事をしたかったのだと、大感激してくれた。その後、役者の方たちと教育カリキュラムを作成し始めたのが今年の6月。そして、カリキュラムは8月に完成した。教育界では、演劇手法を取り入れたワークショップがすでに実用化されているが、ビジネス界では始めてである。私自身熱くなる面白い講座が出来上がった。そして、先ずは第1回目の講座を成功させたい。

その次は、ターゲットを変えながら、様々なジャンルに取り組む。例えば、某食品スーパーは、「市場」への業態転換を仕掛けることになっているが、このときにも、役者の力を借りる。「独特のだみ声」「通行中のお客への声がけ」などに、役者の指導を仰ぐのである。

これら社員教育事業は、全国に向けて展開出来る。そのとき、私一人の手には負えないため、診断協会会員諸氏の力を借りたい。私の大ぼら、果たして、夢の引き金になるかどうか。