ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

風化はするもの

2017-09-12 07:19:00 | 日記・エッセイ・コラム
大きな災害や事故があれば、
よく言われることがある。
風化させてはならない、と。
その思いは分かるが、風化はするものである。
それが自然なのだ。
それが天地の理である。
・・・・・
NHKのニュースでよくあるが、
風化させてはならない、などと切々と訴える場面が。
民放でも勿論あるのだが、
NHKは実質上の国営放送だからか、
目線が高くしかも説教臭い。
実に嫌味なのだ。
ひがみと偏見でそう見えるのだろうか。
それはさておき、
風化はするものである。
だから良いのである。
だから前向きになれるのだ。
過去は変えられない。
過去の上に今があり、今の様が未来を創る。
空間には前後左右上下があるが、時間は一方通行なのだ。
未来に向かうしかない。
時間には未来志向しかないのだ。
日本人はそのことを心得ている。
だから災害などの場に強くなる。
風化は必要なものでもあるのだ。
でも記憶も必要だ、過去の教訓として。
その残し方は様々である。
民話、説話、神話などの語りや石碑などのモニュメント等々。
何をどう残すかは考えどころだ。
お涙頂戴は程々に。
・・・・・
日曜日のNHKニュースには違和感を持った。
それは関東大震災での朝鮮人犠牲者追悼のニュースである。
これは所謂南京大虐殺や従軍慰安婦などの大嘘とは違う。
あくまで日本の内でのことである。
まんざら嘘とも思えない。
しかし疑問がある。
大震災があったのは事実である。
時に多くの日本人が亡くなった。
朝鮮系の人もいただろう。
その中に多くの虐殺された人がいたという。
妙な流言飛語が飛び交っていたともいう。
だとしても、殺されたのは朝鮮系の人だけなのか。
逆はないのか。
昨今の大災害で分かるように、
かかる事態での日本人の振る舞いは非常に協調的かつ協力的である。
日本人の資質が特に変わったとは思えない。
理由もなく殺すとは考えにくい。
仮にあったとすれば、それは殺人事件である。
捜査して逮捕すればいいことだ。
関東大震災のことはよく知らないので断定はできないが、
はなはだ疑問なのである。
しかもそのニュースは、
朝鮮人犠牲者のみの慰霊のようであり、
それを強調してもいた。
NHKはその手の話が好きなようだ。
・・・・・
さすがにNHKである。
たっぷり厭な思いをさせられた。
そのお返しでもないが、受信料はしっかり払っている。
うん!
それに文句を言ったこともない。
これからも宜しく。