ことのは

初めに言葉があった。言葉は神とともにあった。言葉は神であった。と、ヨハネは言う。まことに、言葉とは不可思議なものである。

なるほどの同意見

2017-09-19 14:47:49 | 日記・エッセイ・コラム
暇にまかせてネットの記事を眺めていた。
読む気がないので表題だけを追っていた。
そしたら気になる字句が目に入った。
人間がAIに負けないために必要なのは国語力だった、
というものである。
これは私の持論と同じだ。
そう感じた。
そう感じたのだが、内容は読んでいない。
いつものことだが、どうも悪い癖である。
・・・・・
以前から言っている。
コンピュータは何で出来ているかと問われれば、
それは言葉で出来ている、と。
コンピュータは何と言っても物である。
集積回路というチップの固まりである。
そこにはソフトと呼ばれるプログラムが仕込まれる。
それは電気信号で成っている。
電気は動力であると同時にソフトでもある。
だからコンピュータは物であると同時に気でもある。
しかしである。
動いたところで、動くだけなら意味がない。
動くことに意味がなければならない。
意味とは言葉である。
意味ある言葉として取り出してこそだ。
と謂うことはだ。
コンピュータとは、
言葉をソフトやデータとして入力し、
その結果を言葉として取り出す、
という道具である。
チップや電気はもとより必要なのだが、
それは本質ではなく要件でしかない。
その核心は言葉である。
だから言葉で出来ていると謂う。
・・・・・
AIとは、
人間が創ったソフトでデータが動くだけでなく、
自身で新たにソフトやデータを創りだす、
というものらしい。
それが進化すれば人類を支配するとか、人類を滅ぼすとか言われている。
心配は分かるが、私はそうは思わない。
問題は言葉である。
進化して新たに言葉を創り出し、それが新たな言語になったとする。
それを誰も解せないなら、それは最早言語とは言えない。
過去に消え去った多くの言語と同じだ。
たとえ形跡があっても解読できなければ意味がないのだ。
馬の耳に念仏である。
AIが本当に賢ければそんなものは創らない。
だから結局言葉なのだ。
国語力こそすべてなのである。
・・・・・
スーパーコンピュータは凄いが、
もっと凄いものが作られようとしている。
量子コンピュータである。
スパコンの一万倍とか一億倍の速さらしい。
想像を絶するものだ。
確かに世界が変わるだろう。
考えれば、
人類が作ったもので人類が滅ぼされる、
ということは大いに有り得る。
よく言われるのは原爆である。
AIもその候補の一つだろう。
だとしても、それらは所詮人間が作ったものである。
因は人間にあり、
結局人間を滅ぼすのは人間ということだ。
昨今の状況を見ていると、
さもありなんや、と思う。