analog player & Vacuum valve amplifier (Electron Tube Amp)

こちらの記事は製作・修理・改造を推奨するものではありません。
故障・事故等が起きても当方責任は負いかねます。

MfD-8.3 増幅段のお勉強。前段。

2019-08-29 00:58:40 | MfD‐3 (ラジ技誌PP)

パワーを組み直そうと思う。

シャーシにするアルミ板を探したが、ここら近辺には無い様だ。

その前に出来ることがあるのでは?

 

MfD-3 : 入力トランスのアンプを再度組んでみよう。なんか今ならモノにできそうな気がする。

MT9PソケットをUS8Pに交換する。左下の方。配線はまだだ。

入力トランスのA-8713を取り付ける。各定数はラジ技誌通りだ。

最初音出ししたら、蚊の鳴くような音しか出なかった。A-8713の一次と二次が逆だった。

 

まず、低音は無い。これは以前諦めたときと同じだ。ふと思う。これは直流畳重と思ってたが、もしかして違うのではないか?例えばパワーアンプに直接CDプレーヤーを繋ぐ。このとき電流ってもしかして流れて無いの?なら直流畳重って無いんじゃないか?もしかして、他の原因があるのでは無いか?

そしてゲインが小さい。6SL7の使い方、間違ってないか?

 

まず、A-8713に繋いだ82kΩを外す。これは6SL7のグリッドリーク抵抗になると思う。

全体には変わらない。高音が少し伸びた感じがする。

良く分からない。

 

ここで、トランス単体のF特を測ってみる。

A-8713は20k : 600Ωだが、反転して使う。

二次側となる20kは10kをシリーズに使う。この二巻き線には各々82kΩの抵抗が繋がる。二巻き線つないだ両端には20kΩの抵抗が繋がる。

これでF特を測る。

これであんな音になるの?

82kΩを外して測定。

20kΩを50kに交換したらあまり変わらない。

82kΩを150kΩに換えて測定したら、高域の盛り上がりが少し大きくなった。

これで一番良かった20kΩのみで82kΩを外した状態なのだが、音出ししても低音は出てない。

 

10kΩに抱かせる抵抗の最適値 : 82kΩが良いのか分からないので250kΩの可変抵抗器を繋いで音出ししながら変えてみたが、変化は分からなかった。

それでは6SL7を6188に交換したが、同じに聴こえる。

 

少し疑問がある。音量が小さい。ゲインが小さい。

6SL7は増幅度が40ほどある。なのだが、測定すると、A-8713の出力を13倍ほどにしか増幅して無い。なんかおかしい。まあ、6SL7のμである70を出そうとするのは負荷抵抗をもっと大きくしてプレート電圧を上げてやらなければならないんだ。たしかこの為には次段のグリッドリーク抵抗を大きくしなければならないんだったかな。

ドロップ抵抗を色々換えて動作を変えようと思ったが、結局大差なかった。

そこで今度は6SL7ではなく12AX7にしてみた。

こちらはμが100なので少し期待したが、6SL7とほとんど変わりなし。

プレート抵抗を100kから150kΩにしてプレート電圧を上げてやったら少し出力が上がった。

これがLch。RchはMfD-8.2のままで両方鳴らすとLchの音が小さい。低音も出てない。まあ、少し低音は出てると思ったが。

 

まったく効果無かった。

F特を比較した。この違いが音に出るのか?というものだ。

終わってみると、電圧増幅段が弱い気がする。

 

電源も少し弄った。チョークインプットだったのをコンデンサーインプットにした。

チョークインプットでは電圧がもう少し欲しいのだが、コンデンサーインプットだと少し高い。

チョークインプット寄りのコンデンサーインプット、ということで、10μFと小さくしてみた。この方が電源のインピーダンスも下がるらしいし。

結果は余り下がらなかった。1μFとかにしたらいいのかな?

そしてチョークもパラにもどした。

電源電圧が上がったので、これで少し初段の電圧がいじれるかな?

 

そういえば、電圧増幅段の6SL7にカソードパスコンを付けたら?

 

最初100μFで行ったが、200μFまで増やした。低域は少し増えたが、下に伸びていない。これを賄うのは470μF位にしなければいけないかもしれない。まあ、出力段ほど「電解の音」にはならないが、気分的にいけない。止めた。


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