なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

抗うつ薬がダブった

2017年05月15日 | Weblog

 高血圧症・糖尿病で通院している80歳代半ばの女性は、3週間前に食欲不振・不眠で予約外受診した。その日は月曜日で、土曜日の救急外来をその症状を訴えて受診していて、週明けに内科外来で相談するように言われていた。

 その患者さんは、1年前に退職した先生から引き継いでいた。心気的な印象の方だとは思っていた。睡眠薬も以前から毎日内服している。うつ病としてSSRI(ジェイゾロフト25mg)を処方して経過をみることにした。

 今日外来を受診したが、食欲も出て眠れるようになったという。抗うつ薬をやめてもいいかというので、しばらくは続けた方がよいと伝えると、付き添ってきた夫から精神科の薬と同じでしょうかと聞かれた。あれ、精神科にも通院していましたか。

 10年以上前から通院していて、現在はパキシル10mgを内服しているという。最近は夫が薬だけもらいに行くことが多いそうだ。食欲不振になってからも、夫だけ行って1か月分の処方をもらっていた。食欲不振は内科の問題と思ったので、精神科では言わなかったのだろう。

 精神科に経緯を書いた診療情報提供書を出して、抗うつ薬は精神科で統一して出してもらうことにした。パキシル10mg+ジェイゾロフト25mgで効果があったわけで、容量依存性に症状改善効果があるとわかる。パキシルだけにするとまずは20mgに増量だろうか。

 

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