なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

アルコール性が続々と

2020年01月27日 | Weblog

 日曜日に54歳男性がぼんやりして動けなくなって、同居の兄が救急要請した。以前に低血糖を来したことがあり、救急隊が血糖測定すると、37mg/dlと低下していた。グルコース静注をして搬入されたので、搬入時は意識清明になっていた。

 今回は前日から食事摂取量が低下していたそうだ。特に血糖が低下するような治療をうけているわけではない。アルコール性肝硬変があり、低血糖になると回復しがたいようだ。

 日直の循環器科医が入院として、内科当番だった内科の若い先生が主治医になった。翌日までの点滴・ビタミン投与の指示を出してくれいていた。特に問題になる疾患の併発もなく、早めに帰れそうだ。

 アルコール依存症で他県の精神科病院に入院したこともあった。一昨年も同様の低血糖で救急搬入された時は、当方が主治医になった。やはり食事摂取が1~2日低下していた。肺炎を来していたので、入院で肺炎の治療をしたが、入院中には低血糖にならなかった(ちゃんと食べていた)。

 

 今日の午前中は内科の別の先生が救急当番をしていた。アルコール性肝硬変の60歳男性が左下腿の壊疽で救急搬入された。5年前に糖尿病で入院したが、外来治療をすぐに中断していた。血糖704mg/dl・HbA1c13.4%と高血糖状態だった。

 外科医が呼ばれて、治療は下肢切断しかないと説明したが、ご本人が拒否したので内科入院となった。治療をしながら、説得するしかないのだろう(切断しなければ悪化して死亡に至る)。

 

 地域の基幹病院消化器内科から転院の依頼が来ていた。アルコール性肝硬変・肝性脳症の67歳男性でせん妄がひどく、かなりの量の抗精神薬を使っていた。木曜日に当院転院としたが、治療に難渋しそうだ。

 この前入院していたアルコール性肝硬変の患者さんが何とか退院して、その後アルコールがらみの入院はなかった。今週は続々と入院になり、集まる時は集まるものだと思った。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする