なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

帰した肺炎

2020年01月23日 | Weblog

 日曜日は開業医の二代目先生が日直をしていた。84歳男性が発熱で受診して、インフルエンザA型陽性・左下葉肺炎と診断されていた。

 外来でラピアクタ注・セフトリアキソン注を行って、帰宅としていた。セフェム系第3世代の内服薬を処方していたので、肺炎の治療としては心もとない(忽那先生のDUダイタイウンコに相当)。

 かかりつけの診療所(当院の診療圏ではない)を受診するようにという指示だった。月曜日には受診したのか、それとも処方された内服薬がなくなるまで自宅で経過をみるのかはわからない。

 病院としては入院が増えて収益につながることもあるが、年齢的には入院治療が好ましい。

 

 水曜日は外科医が当直だった。救急外来の受診数自体少なく、特に当直帯での入院はなかった。気になったのは、85歳女性で40℃の高熱で救急搬入されていた。

 インフルエンザ迅速検査は陰性で、早期なのでまだ出ないのかもしれないという記載があった。検査では白血球数5000・CRP2.3と軽度に炎症反応が上昇している。

 胸部X線・胸部CTで右中葉に浸潤影があり、「浸潤影か」とは記載されていた。解熱薬処方で帰宅としていた。明日かかりつけの内科医院を受診するようにという指示だった。

 高熱・脱力での救急搬入なので、入院治療が好ましい。軽症肺炎は大歓迎だ。

 

 いずれもその後当院を受診していないが、どうなったのだろうか。どちらの日も内科の若い先生が内科当番だったが、入院の連絡がないので、のんびり過ごせたことになる。

 ここが難しいところで、よほどのことがないと入院させない先生だと、その日の当番としては結果的には助かる。以前おられた脳外科の先生は脳血管障害以外はほぼ全例救急搬入を断わり、外来受診もまず何か処方して帰宅とするので、その日の当番は連絡がなく、楽に過ごせた。(地域医療としてはよろしくない)

 

 

 

 

 

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