なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

始めて見る画像(胃管形成・胸壁前経路)

2018年02月13日 | Weblog

 今日は救急搬入された2名の誤嚥性肺炎の患者さんが入院した。当院内科のありふれた風景ではある。救急外来担当は外科医で、最初は検査結果が出てから連絡が来たが、2名目(100歳の方)は検査を出しておいたから後はよろしくだった。はい、後は内科で何とかします。

 1名は63歳男性で、年齢はさほどではないが、精神遅滞があった。先天性心疾患で手術を受けた痕があり、現在は精神科病院から抗てんかん薬や精神薬を処方されている。調子がいいと介助でちょっとだけ歩行できるそうだ。姉夫婦が介護していたが、体格が良すぎて、体位交換も大変だろう。

 もう1名は100歳の男性で、年末に誤嚥性肺炎で入院して、厳しいかと思われたが何とか治った。嚥下訓練をして、地域包括ケア病棟で過ごしてから先月末に自宅退院していた。食事摂取を見ていると、どこに入っていくのだろうという人なので、予想された再入院ではある。今回は入院中に軽快再発を繰り返すのかもしれない。

 昨日外科に腸閉塞で入院した80歳男性は、食道癌術後だった。2011年に胸腔鏡下食道切除・胃管形成(胸壁前経路)を受けている。その後、慢性糸球体腎炎で血液透析導入されていた。年数からみて食道癌自体は治癒しているのだろう。胃管が胸壁前経路で形成されていて、CT像は初めて見る画像だった。(内科なので、こんなところを通っている!、と驚いたというだけの話) 左3枚は受診時の画像で、右1枚は本日の軽快後の画像。

 「高齢者のための漢方診療」の著者岩崎鋼先生からコメントがきてました。無名のブログで、まさか著者が見ると思わないので、好き勝手なことを書いていました。申し訳ありません。

コメント
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