なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

潰瘍穿孔による腹膜炎

2018年02月03日 | Weblog

 今日(土曜日)は日直で病院に出ている。56歳男性が上腹部痛で救急搬入された。昨年9月から時々上腹部痛があったそうだ。受診はしていない。今日は仕事中に突然上腹部痛、それも激痛が出現して、そのまま症状は持続している。腹部は固く、筋性防御がある。病歴からは、消化性潰瘍の穿孔による急性腹膜炎と推定される。

 血圧は170/100と痛みでむしろ上昇していたが、冷汗がある。点滴をして、術前検査として血液検査を提出した。激痛のところ申し訳ないが、立位でX線撮影をした。右横隔膜直下に遊離ガス像があり、穿孔性腹膜炎と判断された。

 常勤の外科医が院内にいたのは知っていたが、順序としてまず外科日直の先生(大学病院からのバイト)に診てもらった。許可を得て鎮痛薬も使用した。すぐに本日当番の外科医に連絡がいって、腹部造影CTが行われた。

 CTの結果、十二指腸球部の穿孔による腹膜炎と診断されて、手術の手配が始まった(もう一人の外科医と麻酔科医を呼ぶ)。今まさに手術中。

 発熱の受診者は、内科も小児科もインフルエンザで、A型B型が混在している。午後から開業医の先生方が休みに入るので、、患者さんが殺到しそうだ。

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