東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

田布施農工高校の足踏み糸紡ぎ機を調整、ほか

2021年06月09日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 使われていない足踏み糸紡ぎ機が、田布施農工高校の生物生産科に一台ありました。不思議なことに、この糸紡ぎ機に周防大島町の登録番号が記載されています。周防大島町のものと思われる備品が、なぜ田布施農工高校にあるのか不思議でした。思い出してみると、何年か前に周防大島町に田布施農工高校の分校がありました。分校で使われていたものではないかと思います。今回、その足踏み糸紡ぎ機を修理・調整しました。
 ところで今回、田布施農工高校で生徒さんや子供達に糸紡ぎ機などを軽く体験してもらいました。そして今後、紡ぎ,染色,織りなどを順次体験してもらうことになりました。次回は、今年毛刈りした羊の原毛の洗浄を体験してもらう予定です。

     何年も使われていなかった田布施農工高校の足踏み糸紡ぎ機


 さて修理・調整した足踏み糸紡ぎ機ですが、外観上は問題はありません。ただ、最近の糸紡ぎ機よりも重く頑丈に作ってあるようです。硬い木材で作ってあるのでしょう。実際に足踏みして車輪を回してみました。すると、最初の一歩が重いのですが、いったん回り始めると滑らかに回ります。調整時に分からなかったのは、糸紡ぎ車と車輪を繋ぐ糸のテンションを変える機構です。裏側にあるネジを回して緩めて、手持ち棒を回して左右に動かすようです。

 周防大島町の備品番号?   テンションの調整機構   糸ガイド鉤の差込口
  

 続いて、外れた糸をガイドする鉤の位置です。今の糸紡ぎ機は鉤を糸でぶら下げておきますが、この糸紡ぎ機は差込口に差し込んでおきます。これは見た目が良いです。糸巻きの回転を制御する機構は今の物と変わりません。あらかた調整を終わると、実際に毛糸を紡いでみました。重い車輪が滑らかに回転するようになると、他の糸紡ぎ機と同じように糸を紡ぐことができました。今後は、田布施農工高校の生徒さんやコットンクラブで利用させてもらおうと思います。

  正常に糸紡ぎできることを確認      調整した足踏み糸紡ぎ機
 

コメント
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