東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

修理中、壊れた古い足踏み糸紡ぎ機(2/x)

2020年08月04日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 引き続いて足踏み糸紡ぎ機を修理しています。今回は、糸巻きボビン回りの機械を分解することにしました。使われなくなって何十年も経過しているためか、機械全面が錆びに覆われています。そして、その錆びのためにあちこちが固着して動かなくなっています。元のようにスムーズに動くようにするための分解・清掃です。表面の錆びは容易に取れますが、ギアやスライド機構内部の錆びは取るのがとても困難です。壊れないように優しく修理することが肝心です。

     今回分解した、ボビンを回転・スライドさせる機械部分


 まずは、糸巻きボビンを取り付ける回転軸を外すことにしました。そのために回転軸が飛び出さないようにしているピンを外しました。このピンも錆びているため、ペンチで少しずつ回しながら引き抜きました。力任せに引っ張ると折れることがあります。ところが、回転軸を左右に動かす部分がこれまた固着して動きません。仕方なく、固定軸を先に取り外すことにしました。固定軸を取り外すと、糸巻きボビンを止めるバネを外しました。これまた錆びていましたので、後日綺麗に錆びを落とす必要があります。

回転軸のピンを引き抜く   固定軸を取り外す    糸巻き止めバネを外す
  

 ようやく回転軸を外すことができました。回転軸は、糸紡ぎ時に滑らかに回る必要があります。紙やすりで何度も金属の地肌が出るように磨きました。すると、滑らかに回るようになりました。糸巻きボビンを取り付けると、糸巻きボビンがくるくるとよく回ります。このままでも、車輪を直して少し細工すれば糸を紡ぐことができるようになります。次は、足踏みで回転させる車輪を直そうと思います。必要な木材を加工する必要があります。熱い夏が続きますが、のんびり修理しようと思います。

  ようやく回転軸を取り外す      回転軸に糸巻きボビンを取り付け
 

コメント
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