東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

野生のイチジク(イヌビワ、ちちんぼ)

2024年08月08日 | 花,野草

 イヌビワが結実し始めました。通称ちちんぼと言ってその実を食べることができます。野生のイチジクなのですが、その実は小さく食べてもそれほど美味しくはありません。黒くなった実を食べるのですが、野鳥も狙っているようでしょうか、なかなか黒い実を見ることがありません。黒くなる前の赤い実はとても食べられません。その赤い実を潰すと白い汁が出てきます。指にその汁を取ると、接着剤のようにねちゃねちゃします。もちろんその汁の味は最悪です。
 イヌビワは皮を収穫して皮細工に使うことができます。初夏に手で剥ぐようにして皮を収穫できます。その後、天日乾燥しておけば通年細工に使えます。

       色づき始めたイヌビワの実、黒くなれば食用可


 イヌビワは野生なので枯れたり病気になることはありません。いわば雑草のような樹でとても丈夫です。しかし、園芸種のイチジクは実が大きく甘くて美味しいですがとてもひ弱です。幹内に毎年カミキリムシに入られて枝がバタバタと枯れてしまいます。そのため、イチジク農家は農薬を使ったり網で囲ったりして栽培しています。
 我家は農薬を使っていない上にタヌキなどの害獣が多くいます。そのため、それほど多くのイチジクの実を収穫できません。

     まだ未成熟の赤い実         実を割ると白い汁
 


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