東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

経糸13組208本を、経糸巻きロールに巻き取り

2020年03月14日 | 綿栽培,糸つむぎ,織り,染色

 一昨日作った治具が、経糸巻きに役立つかどうか試してみました。整経器で作った経糸13組208本を、この治具を使って織機の経糸巻きロール(筬側)に巻き取る作業をしてみました。意外に使えることが分かり安心しました。初めての作業なので、おっかなびっくり慎重にやってみました。今後は、綜絖通しや筬通しなどの難関が待っています。この難関を乗り越えて、ようやく布を織ることができるようになります。

    左の治具に張った経糸を、右の経糸巻きロールに巻き取り


 まず最初に、中央に配置する黄色の経糸16本を治具に張りました。そして、張った糸が絡まっていないか、櫛を通してみました。絡まっている場合は、優しく櫛を前後して絡まりをほどきます。次に、経糸全体がねじれていないか確認します。ねじれている場合は、治具側に張られた経糸を外してねじれを直します。このようにして経糸13組208本を張りました。

 最初に黄色の経糸    櫛を通して絡まり確認  経糸巻きロール側
  

 今回経糸を張って困ったのは、7月に私が紅花で染めたピンク色の経糸です(染めた当初は赤色)。染色時に水に浸けたので、乾燥後思いのほか縮んでいました。そのため、他の経糸よりも強い張力がかかってしまいました。反省点として、染色した後に経糸にするべきでした。他に気が付いた点として、爪が長い方が作業しやすいことです。糸を取り上げたり,選り分けたり,結んだりする時、爪を使うことが意外に多いのです。

  すべての経糸をピンと張る     経糸の1本1本の交差を確認
 

 すべての経糸を張ると、経糸巻きロールに巻き付けました。糸同士が絡まないように、ロールが1回転するたびに紙をはさみました。こうして、経糸巻きロールに経糸(約2m)を巻きつけました。最後に治具から経糸を外して、今回の作業は終わりました。次は、経糸を綜絖や筬に通す作業が待っています。

経糸とロールの間に紙   経糸をロールに巻く   やっと経糸巻き完了
  

コメント
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