東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

帝国電波(現クラリオン)製カーラジオRM-107(三菱キャブトラック搭載)の修理(5/6)

2020年03月22日 | 古ラジオ修理工房

 カーラジオを修理するための主要部品を購入するため、3月に秋葉原に行く予定でした。しかし、コロナウィルス流行のため5月に延期することにしました。しかし、5月にウィルスが収束しているか疑問です。そのため、明らかに傷んだ部品数個を中古部品と交換してみることにしました。中古部品は、私が10年来保管してきたものです。交換する前、測定器でその中古部品が正常であることを確認しておきました。その他、疑わしい箇所を修繕しました。すると、うれしいことにラジオ放送を受信するようになりました。

    ラジオ放送を正常に受信するようになったカーラジオ


 まずは、表面が割れるなど明らかに傷みがひどいコンデンサを優先して交換しました。その部品が付いている基板裏の半田を溶かします。その時、半田吸収編線を近づけます。すると、溶けた半田が半田吸収編線にどんどん吸収されます。すると、傷んだ部品が取り外しやすくなります。部品をこじるようにして取り外しました。

  傷みが激しい部品     部品を取り外す    正常な中古部品
  

 傷んだ部品を取り外すと、すぐに中古部品を同じ場所に取り付けました。そして、再度半田付けして固定します。この繰り返しで、傷んだ他の部品を交換しました。ただし、電子回路中央にある部品を交換すると、混み入っているため他の部品を傷めてしまう恐れがあります。そのため、電子回路中央にある部品は交換の優先度を落としました。そのため、今回は傷みが激しい2個のマイラコンデンサだけを交換しました。これで直らない場合は、傷みが激しい順に交換しようと思っていました。

  交換後のマイラコンデンサ1      交換後のマイラコンデンサ2
 

 続いて、なぜか筐体内にあった針金を取り外しました。今だに、この針金がある理由が分かりません。以前修理した時に取り忘れしたのかも知れません。また、ぐらぐらしていたアンテナ元線を接着剤で固定しておきました。そうした修繕をして電源を繋いてみると、何とラジオ放送を受信できました。どれかの修繕が効いたのでしょう。次回は、受信範囲や、正常にプリセットできるかなどをテストしようと思います。

  何故ここに針金が    アンテナ元線を固定   アンテナ元部を覆う
  

コメント (1)
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