東京里山農業日誌

東京郊外で仕事のかたわら稲作畑作などをしていましたが、2012年4月に故郷の山口県に拠点を移して同活動をしています。

20年近く展示の足踏みミシン、革ベルト交換などの修繕

2018年05月19日 | 建設,工事,修繕

  郷土館にとても古い足踏みミシンを展示しています。先日、昔の道具を見学するために子供が数人やってきました。昔の道具の使い方などを説明しましたが、足踏みミシンだけがまったく動きませんでした。そのため今回、故障した足踏みミシンを修繕することにしました。

       修理したとても古い足踏みミシン、革ベルト交換などの修繕

 一番の故障個所はミシンを動かす革ベルトです。硬くなってひび割れていました。さらにベルト全体が伸びてしまっているため、足踏みしてもベルトが空回りするのです。新しい革ベルトへの交換は必須です。交換に備えて先日、新宿の岡田屋で新しい革ベルトを購入しておきました。

 購入した革ベルト      ベルトを繋ぐ針金    はずみ車にべルトを通す
  

 修繕に入る前、裁縫が得意な友達Eさんに聞いてみました。すると、今はモーターを使ったミシンを使っているため革ベルト交換についてはよくは覚えていないとのこと。ただし交換のヒントを話してもらいました。これはもう自分で何とかしてやるしかありません。そこで革ベルトの交換にチャレンジしてみましたが、初めてのことですので何度か失敗しました。切ったり繋いだりを何度か繰り返しました。ちょうど良いテンションになるように革ベルトを張るのはなかなか難しいのです。

 ミシンのはずみ車と足踏み車に通すと、矢印のようにペンチでかしめて繋げる


 革ベルトを交換後、どうにもミシンが動かないことに気が付きました。力を入れて足踏みするものの、革ベルトはキーキー音をたてるし、回転がもっさりしているのです。かろやかに回らないのです。ミシン自体が錆びているか、油が切れているようです。そこで、ミシンを分解してみることにしました。

    分解したミシンの運針部        窓を開けてミシン内部を観察
 

 あちこちを分解して気が付いたのは、内部が埃だらけだったことです。長い間使い込まれたミシンを掃除しないまま展示し、そのまま20年近く経ったのではないかと思います。そして、埃がたまったまま油がすっかり切れてしまったようなのです。そのため、あちこちの油差し用穴に油を注ぎこみました。内部の主軸に油を差すと一気に回転が軽くなりました。手や袖が油まみれになったかいがありました。軽やかに足踏みミシンが動くようになりました。後日、ちゃんと布が縫えるかテストしようと思います。

 ミシン本体を傾ける     ミシン裏に注油    足踏みしながら回転を確認
  

コメント (1)
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