湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

鎌倉たのし絵巻

2016-01-30 23:00:59 | 湘南ライナーで読む


赤石路代さんって知ってる?

「みんな知ってるでしょ。子供のころから読んでた。数えきれないくらい出てるよ」

妻に聞いたらこう返ってきた。かなり有名な漫画家さんだというのだ。少女漫画に縁がなかったので仕方がないとはいえ、そんなスゴイ人だったんだ。今も現役バリバリだという。

僕がその名を知ったのは、「かまくら駅前蔵書室」の「ビブリオバトらず」というイベントで会員さんが「鎌倉けしや闇絵巻」というコミックスを紹介してくれたとき。

それから幾日もしないうちに、『悠香房』さんの店主が入会してくださった際に持参された「贈書」(入会金代わり)が「鎌倉けしや闇絵巻」だった。

「実は作者の赤石さんとは浦和時代に小中の同級生でしてね」

なんと、二人とも偶然にも浦和から横浜を経由して鎌倉に転居されてきたという。

「そんな縁もあってせっかくだからイベントをやりたいと思って」

で、実現したのが今日のトークセッション@悠香房だったのだ。

これはぜひ聞いておこうと蔵書室を会員さんに任せて(笑)、いそいそ出かけた。

「子供の頃は言葉少なの文学少女のようだった」と店主が言っていたが、その頃から現在までのお話をたっぷり聞かせていただいた。
聞き手の店主が「実は社会派ですね」と分析した。世の中で起きている問題や不条理がきっかけで描き出すことが多いそうだ。
「鎌倉けしや闇絵巻」も、お住まいの周囲で認知症の方が増えてきたことがきっかけとのこと。物語は忘れたい過去を「けしや」が消すという設定だが、記憶が消えることをプラスに転換させた物語である。そういえば、DVや虐待など重いテーマが多い。けっこう骨太な漫画だったことを改めて感じた。

海街Diary」もそうだったけど、少女漫画、恐るべしである。
大阪(日帰りで!)や岐阜からも女性ファンが駆けつけるのもよくわかる。

写真は一人一人に丁寧に描いたりサインしたりする赤石先生。
はい、蔵書室の贈書にもサインいただきました。

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