湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

快感美術館

2012-04-24 23:39:30 | ぶらぶらミュージアム散歩


実は以前にも訪れたことがある。ちょうど開館したころだったので、10数年も前のことだ。
『海岸美術館』は、千倉が気に入った写真家の浅井慎平氏の個人美術館。別荘は海岸線にあると聞くが、美術館はなんと人里離れた山の中、池の畔である(笑)。

ところが、このシチュエーションがなかなかいい。とにかく静かで、聞こえてくるのは風がわたる音や鳥のさえずりぐらい。
そして、誰もいない。いや、スタッフが3名いたが、先客が帰るところで、その後の客は僕たち2名であった。二人占めである。おっさん二人だったのが、誠に残念(笑)。
でも、吹き抜けの大空間で気兼ねなく過ごせるのは素晴らしいぞ。何しろ声が響くから、他にお客がいたら会話もはばかれるのだ。これで、コーヒーでも出してくれたらいうことないね。


磨き込まれた木の床は、10数年前と変わらない独特の匂いを発している。

そうそう、中は温かみのあるウッディなイメージだが、実は外観は重厚なコンクリート造りに見える。道路から池の向こうに姿を現す瞬間は、ちょっとした衝撃を受ける。まるで「要塞」のようだから。






さて、その建物の奥には山の斜面まで庭が広がっている。散策路やベンチも設けてあり、ゆっくり楽しむことができる。この裏庭や道路からのアプローチを含めての『海岸美術館』ではないかと感じた。
10数年ぶりに素敵な美術館を満喫したが、あれあれ? 肝心の写真の印象が薄かったなぁ。



10数年どころじゃなかった、さっき出てきた写真を見たら、息子がまだこんなに小さかった。ってことは、20年くらい前だ!