湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

お腹がペコちゃんの時に

2012-04-20 22:01:36 | B食の道


「昭和40年代にはお店が100軒ぐらいあって、そりゃ賑やかだったのよ」
平塚の追分交差点にある『不二家食堂』のお母さんは、「ラーメン」(500円)をすする僕の斜め前の席に腰をおろし、思い出話を始めた。
現在は周囲に店が少なくなり、お客さんもほぼ常連さんばかりになってしまったそうだ。将来も見込めないので、もう子供には継がせたくないという。
「でも、タレだけはウチの店独自だからね、作り方だけは伝授しておくってお父さんが言ってるけど」
タレというのは、この店の名物「ジンギスカン」のそれだ。
もちろん、一人でもジンギスカンができるというので、今度お腹がすいている時にぜひ。

な~んて話をしていたら、ガラガラと扉が開きお客さんが3人入ってきてお母さんが立ち上がる。
「いらっしゃい。あら、このあいだお兄ちゃんが…」
ん~、やっぱり常連さんだった。

さて、ラーメンは鶏ガラ仕立てで懐かしく普通においしい(麺は平打ち)。
こんないかにも大衆食堂然としていると、ジンギスカンだけでなく、メニューにある「やきめし」や「カツ丼」「餃子定食」「肉野菜炒め」なんかも食べたくなってきたぞ。

ちなみに、あのに掲載されても、特に売上アップにはつながっていないとお母さんは笑っていた。じゃあ、今日の僕の貢献度はかなり高かったってことかな? 500円だったけど(笑)。