「ウチのような小さな寺が、特別拝観のリストに入っているのが驚きです」
そう謙遜されるご住職、普段はサラリーマンなのだという。
ところが、そのぶん立派な冊子を作って持たせてくれたり、庶民の宗派である時宗独特の節回しのお経を聞かせてくれたり、興味深いお話が次から次へと出てきたり一生懸命。なんだかこれまででもいちばん印象に残る特別拝観になった。
「村人に支えられた小さな寺だったからこそ生き残れたのかもしれません」
実は、鎌倉では現存する寺よりも廃寺になった数の方が多い。
その理由が分かるような気がした。
写真は、拝観後に雨の中たっぷり歩いた後、一息ついた西口駅そばの銘店『ロンディーノ』で。
そうそう、サラリーマンの仕事は高校教師だとのこと。ということは、今日の授業は自習かな(笑)。