湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

あらいぐまタスカル?

2010-06-16 18:17:22 | あんな話こんな話


「あらいぐま捕獲!」

先日、海老名にある妻の実家からメールが来た。
このところビニールハウスを破って進入した小動物に農作物が食い荒らされる被害が多発していた。そこでワナを仕掛けておいたところ、なんとあらいぐまがかかっていたというのだ。

これまでも、たぬきやハクビシンがかかっていたことはあったらしいが、あらいぐまは初めて。僕が写真におさめたいのではないかと、わざわざ連絡してくれたというわけだ。
ところが、その日は保健所が早く引き取りにきてしまったため、会えずじまいだった。


「あらいぐま親子捕獲!」


今朝、再びメールあり。今度は親子らしい。
せっかくだから急行した(笑)。
前回かかっていたのが子供だったので「今度は親がかかるはず。もっと大きなカゴを用意しておいた方がいい」と業者にアドバイスされていたそうだが、その通りになった。
「あらいぐまラスカル」のイメージ通り、見た目は可愛い。だが近づくと、バウッと犬のような声を荒げ、檻ごと震わせる。実はけっこう獰猛な動物であることがよくわかる。特に、子供に近づくと親は烈火のごとく暴れるのだ。

その様を見ていると、胸が痛む。

外来種だから、もともとはペットとして飼われていたのだろう。捕まえられてペットとなり、捨てられて、生きるために食べ物を求め、また捕らわれの身となった。自身には何の罪もない。なのに、まもなく処分されてしまうのだ。かといって、引き取って育てるわけにもいかないのだから歯がゆい。

餌は、鶏の唐揚げがいい。スナック菓子のカール(油ととうもろこしなので)もよく食べると聞き、わざわざ買ってきて与えていた。

「可哀想だけど、へたなもんじゃなくて、うちのうまいイチゴを食えたのが何よりだな(笑)」
義父がポツリ。誰かの身勝手のために、たくさんの人が関わることになり、そして心を痛める。鳴きもせず身を丸める子供を見ていると、切なくて切なくて仕方がなかった。


といっておいて現実に引き戻すようですが、
大きな檻はひとつ12000円!
たぬきの処分は1匹2000円。
あらいぐまやハクビシンは無料だという。いや、無料だといっても税金で賄われるわけで。


爪でひっかいて、ここから進入した。


親あらいぐまは、やっぱり爪が鋭い。


子あらいぐまの爪は、まだ可愛い。