湘南ライナー日記 SHONAN LINER NOTES

会社帰りの湘南ライナーの中で書いていた日記を継続中

2/22(金)の湘南ライナー

2008-02-22 21:32:53 | 今晩の湘南ライナー車内
9時半です。
乗車率は70%位。
車内の表示温度は18.7℃でした。

今朝、富士山を見ると、山影に月が沈むところでした。
慌てて部屋にカメラを取りにいくとバッテリーがなくて、入れ替えたりしているうちに、ストンと消えてしまいました。
空に浮かんでいる時は止まっているように見えますが、あんがい速い動きにビックリです。

暴走老人化社会

2008-02-22 00:56:00 | 湘南ライナーで読む


例えば、初めて入るファーストフードのお店。できるなら、自分の前に列ができていてほしいと願う。
なぜなら、どんなメニューがあって何を頼むかを検討する時間がほしいからだ。
なんとか決めて、自分の番。
えーと、これとこれ、それからこれもね。あ~よかった、言えた言えたと安心していると…
「お客様、でしたら●▲■セットの方がお得ですが」
え~っ!な・なにそれー、もうひっちゃかめっちゃかだぁ…
てなことが、往々にしてある。
その時すでに後ろには列が伸び、いくつものイライラ光線が僕の後頭部を突き刺すのだ。

システム化され、スピード化された現代に、一人ついていけない自分を認識する瞬間である。
ところが、最近こうした流れに逆ギレする人々が現れている。しかも、異常なテンションの高さで。
『暴走老人』(藤原智美著 文藝春秋社刊 1000円+税)である。
近頃は若者の犯罪よりも、分別があり温厚で人畜無害とも思っていた老人たちの犯罪がはるかに増えているというのだ。
加速する時間、独り暮らし、接客などのマニュアル化や感情コントロールといった要因が絡み合い、これまでの自分のリズムや経験との大きなギャップが生じての“暴走”らしい。
とはいっても、「彼らの叫びと暴力はひとつの警笛」でもあることも確か。スタバのカウンターで戸惑い、困惑しているのは老人だけじゃねーぞ、おい。ふざけんな、コンチクショー。今日こそは、いつもと違うのを頼もうと思ってキンチョーしてワケわかんなくなって、次に待っている人もいるし、店員さんにも悪いしで、結局いつもと同じ「ラテのトール」と言っちまうんだ!くっそー!バカにしやがってー!
だからファーストフードより、ちゃーんと席までオーダーを取りに来てくれて商品も運んでくれる昭和の喫茶店が、オレは、オレは好きなんだよー!

そこかい!

すでに時代は「高齢化社会」から「高齢社会」に。遅かれ早かれみんな年寄りになっていく。そして、今よりももっと老人が増えていくのだ。老人のゆったりした時間に合わせた環境づくりに、そろそろシフトすべき時なのかもしれないなどと思った次第。
というわけで、なかなかためになったり、身につまされたり、笑ったり、本気で考えさせられたりの、とっても面白い本だった。

写真は、けっこう通行量の多い白山通りの車道をママチャリで暴走する老人。路肩に駐車している車の向こうを堂々と(尚、この本と写真の老人は関係ありません)。
歩道でママチャリこぎながら、これを撮影している僕も暴走男だ。