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2019年06月27日 03時58分17秒 | 今日の活動報告(昼/放課後/その他)

もう10回目!?うせやろ!

6月21日金曜日の放課後活動の報告です(遅い)。


私は西名美合。生徒会の書記をやってる。

といってもアニメみたいな生徒会と違って、暇な時は目立った仕事もない。

だから特に来る必要もないし、私だって今やってることと言えば、こうして一人で本を読むことぐらいだ。

なんて思ってると扉をガラガラッと勢いよく開ける音が聞こえた。

……来たか。

「美合!我が生徒会も海外進出よ!!」

「……会長、今度は何に影響されたんですか?」

現れたるは堀之内百花。一応生徒会長だ。溢れんばかりのエネルギーを本当に溢れさせて生きている。気がする。

 

回ったゲーム

・10 Days in Europe(回っていない)

「まあまあ、聞いて頂戴!美合も海外行きたいわよね!そんな美合の為にここに10枚のカードが入るカードホルダーと大量の国カードを用意したわ!」

「聞いて欲しいのはこっちなんですが……で、なんですこれは。」

「その名も欧州旅行プラン決定用ランダマイザ―(10日間版)よ!まあいいから10枚引いてみてちょうだい!」

「はいはい。引きましたよ。……バラっバラですけど、これでプランになってるんですか?」

「ふっふっふ…………このプランを完成させるのは美合!あなたよ!」

「…………はあ。」

「ではルール説明をするわ。1日目から10日目まで、旅行可能なルートで繋げていくことが最低条件よ。

ここにある、3枚のカードとどんどん入れ替えていくことによって旅程が作れるようになっているの。

隣にある国同士は陸路で移動することにするわ。

美合は海外詳しくないでしょうから、この地図を……(巨大な地図を取り出す)……見ていいわ!

船や飛行機でつながってる国も載せてあるの!」

「会長。船はまあ分かりますが、今時飛行機でつながってない国って…………」

「そこらへんはタイムテーブルとかの都合よ!」

「……それを決めるためのゲームなのに?」

「……」

「……」

「あといくつかルール紹介するわね。2日連続で飛行機や船に乗りっぱなしは退屈だから禁止ね!同じ国に連続で滞在するのもつまんないわ!初日と最終日は必ず国の中にいてちょうだい!」

「(今一瞬押し負けたな。)……ルールは以上ですか。」

「ええ!」

「んじゃ、会長も10枚どうぞ。」

「? 私は引かないわよ。」

「は?ゲームになりませんよ?」

「せっかくのヨーロッパ旅行だもの。私は美合と一緒のプランで行くわ。あ、スペインには寄ってちょうだいね。闘牛ってすっごくおもしろそうだと思わない?それからそれから……」

「(とか言いながら、聞き入っちゃう私も甘々だよなあ……)」

 

・テラフォーミングマーズ

「美合!時代は宇宙よ!」

「一日で時代って変わるもんなんですね。」

「細かいこと気にしてると禿げるわよ。今日はこれ!」バーン!

「ハゲ……って、なんですかこの……惑星?」

「あら。火星も知らなかったかしら?太陽系で地球に最も近い惑星、火星はMARSとも言い……」

「あーはいはい、わかりました。わかりました。聞いた私がバカでした!」

「じゃ、ルール説明ね!」ドサッ

「か、カードの山が……」

「ここに火星開発プランを示した大量のカードがあるわ!ここにあるカードを使いながら、より早く火星の温度・酸素濃度・水量を人類の住めるレベルまで整えることが目的よ!」

「会長。ここの周りに書いてある数字は?」

「あら。言い忘れてたわね。この数字は火星開発への貢献度よ!このゲームの勝利条件はこの貢献度が最も高いこと!頑張ってアピールしてちょうだいな!」

「まあ、大体は分かりました。」

「じゃ、やりましょっか!」

「……あれ?今回は勝負なんですか?」

「……嫌だった?」

「いえ、別に……」

「ふふふ。次は協力するのにしましょうね♪」

「(……)」

 

「ボロッボロに負けた…………」

「ま、初めのうちは経験の出るゲームではあるわね。またいつでも相手したげるわ!」

 

・シノビガミ

「……どうも。」

「ごめんなさい。用意に時間がかかってしまったわ!でも今回のは期待しててちょうだい!」

「……はあ。」

「TRPG・シノビガミよ!TRPGとはプレイヤー同士の会話によって物語を作り上げていくゲーム。pvp(プレイヤー同士が戦う)が特徴のシステムね!秘密を探り合って熱いバトルが楽しめるわ!」

「…………会長先週協力って」

「まあまあ、やってみたらわかるわ!じゃ、一緒にキャラクター作っていくわよ!」ずいっ

「あ、はいっ」

 

「…………つっ……かれました……」

「あはは!お疲れ様!」

「というかなんですかあの長すぎる説得シーン!?」

「ふふふ。ごめんなさい。しばらく美合と会ってなかったでしょう?だから、美合の喋るところずっと聞いていたくて、あんな秘密にしたのよ。」

「え……」

「まあ、あなたもだいぶ寂しそうだったみたいだし、今度からはもっと手早く用意できるものにするわ。」

「うぇあ、う、はい……」

 

・ペンギンパーティー

「という訳でトレンドはペンギンよ!」

「2019年6月現在のトレンドはタピオカだと思いますが。」

「どっちも腹に入ったらおんなじよ!」

「まあそうですね……ん?すみません今なんと?」

「気づいたようね……!そう、このペンギンパーティーはナウでヤングなシャチが行列待ちしてゲットしたペンギンでインスタ映えするゲームだわ!

なるべく自分のペンギンが食べられないように、相手のペンギンを食べさせた方が勝利よ!」

「動物愛護団体とワシントン条約を可能な限り敵に回した説明ですね。」

「ペンギンは全部で5種類。これらをピラミッド状に積み上げていくわ!各

ペンギンにはテリトリーがあって、同じ色のペンギンしか土台になってくれないの。

残念ながら土台候補のいなくなったペンギンさんは海中のパーティー会場にエントリーしてしまうわ!」

「ほら、水の中にも都はあるって言いますから。」

「では手札を配るわね!より多くの手札を使い切った方の勝利よ!」

 

 

……

 

…………

 

………………

 

やがて夏になると、会長は受験勉強を始めると言って、活動にもあまり顔を見せなくなった。

私は本を読みながら、轟音と共にドアが開かれるのを幾度も身構え、そのたびに彼女はもう来ないことを思い出す。

秋が過ぎ、冬になった。

1月の中頃、一度だけ会長にメールを送った。

何度も文章を消しては書いて、結局送ったのは「頑張ってください」の一文だけ。

返信はいつも通り顔文字や装飾が多かったけれど、会長も文章は短かったことを覚えてる。

勉強に集中していたのか、気まずかったのか、ナーバスになってたのかは分からなかった。

 

そして今日は卒業式の日。

送辞という一仕事を終えた私は、生徒会室に資料を整理しに戻っていた。

答辞は会長だった。二人とも、あんなふうに形式ばった形の文章で言葉を交わすのは初めてで。

最後に交わした言葉があれになったら、少し寂しいと思った。

…………会長に、メールしようかな。

そんなことを考えていると、ガラガラという音と共に聞きなれた声が飛び込んできた。

「み・あ・い~~!!!」

「か、会長……!?」

「遊びに来ちゃったわ。」

「え、あの、」

「ほらほら、付き合ってちょうだいな!

合格発表を待つ間にちょっとぐらい遊んでも、罰は当たらないでしょ?

今日はテケリ・リよ!」

「…………運が尽きそうなゲームやめません?」

「まあまあそう言わず!さあ、手札配るわよ!」

 

…………

 

「会長。」

「なあに?」

「あの、楽しかったです。」

「それはどうも。」

「いえ、その、今日だけじゃなくて…………」

「…………」

「会長と過ごした時間ぜんぶ、私にとっては新鮮で宝物で、ほんとうに、楽しかったんです。

……っ! ぁ、ぃや……! だからっ …… これからっ 会ちょう いない なんて、 わた、し ど……ッ……した……ら……!」

「美合。」

泣き崩れる私を、会長が、優しく抱きしめる。

「か……ぃちょう……」

「美合。会長はやめて。もう、生徒会長はあなたでしょう?」

「ぅぁっ ぁいっ……」

「美合ったら、ほんと、おばかさんね。」

「……ぇ。」

「私はね。あなたのことお友達だと思ってるわ。最高のお友達だと思ってるわ。

私は、あなたと、これからもずっとずっと一緒に居たいの。

だから、今日ここであなたとお別れするつもりなんてないの。わかった?」

「……っ……はいっ……!」

「だからね。私のことは百花って呼んでちょうだい。」

「ももか……さん……」

「お友達と言っているでしょう。さんは余計よ。」

「でも、慣れない、です。」

「しょうがない子ね。」

私の身体から離れた百花さんの手が、私の頭をそっと撫でる。

「また連絡するわ。今度までには、百花って呼んでちょうだいね。」

「はい……」

静かに、彼女は部屋を出ていこうとした。

「百花さん……!」

「なにかしら?」

彼女は振り向く。

「あの……

また、ね……」

小さく、手を振る。

百花さんはそれを聞くと、静かに笑みを浮かべた。

「ふふっ……今日のところは勘弁してあげるわ。

ええ。 また、ね。」

 

まだ頭がぼうっとして顔が熱い。

泣きはらしたせいか、百花さんの体温が移ったせいなのかは、分からなかった。

 


次回お題。

初めての人は自己紹介。2回目以上で以下の条件を満たす人はそれぞれ以下のお題を回収すること。

ハンドルネームをアルファベット表記した際に「G」「O」「I」「T」「A」の文字を…

1つも含まない場合:「19年度生を一人紹介

1つ以上含む場合:「自分の同回生を紹介

2つ以上含む場合:+「1Qの自分の単位状況の紹介

3つ以上含む場合:+「人生で一番好きになったキャラの紹介

4つ以上含む場合:+「大学に登校する意義を考察する

5つ以上含む場合:+「過去のシゲヨシのブログの中から好きなキャラクター一名を選び、そのキャラクターに対する考察レポートもしくはSSを提出すること

でお願いします!それでは!


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