この世界の憂鬱と気紛れ

タイトルに深い意味はありません。スガシカオの歌に似たようなフレーズがあったかな。日々の雑事と趣味と偏見のブログです。

私の姪っ子はブスである。

2019-07-24 20:59:26 | 戯言
 私の姪っ子はブスである。
 名前はまだない、と言いたいところだが、差しさわりがあるのでとりあえず「メイ子」としておく。

 メイ子はブスである。
 どこら辺が?
 顔が、と言いたいところだが、顔のことはさておき、性格がブスである。
 他人に感謝をするということがない。
 感謝の気持ちを持たない人間はみなブスだ。

 この世にたった一人しかいない姪っ子ゆえ、私も私なりに精一杯可愛がった(ちなみに甥っ子は甥っ子で別にいる。メイ子に輪をかけて可愛げがない。)。
 映画に連れて行き、苺狩りに連れて行き、パフュームのコンサートに連れて行き(チケット代はすべてこちら持ち)、毎年お年玉は平均額以上にあげている。

 にもかかわらず彼女から年賀状が送られてきたことは一度もない。
 世話になったとこれっぽっちも思っていないのであろう。

 先年、メイ子に「今年ぐらい年賀状を送ってくれてもいいんじゃない?」というふうに言ったことがある。
 彼女はしれっとこう言った。
 あー、私今年受験生だから年賀状、送れないかも。

 メイ子よ、お前は年賀状一枚書くのにどれぐらい時間をかけるというのだ。
 五時間か?六時間か?
 せいぜい十分かそこらだろう。
 その時間がひねり出せない?受験生だから?

 私は心から思ったよ。
 年賀状一枚書く時間をひねり出せないような奴は受験に落ちてしまえ、と。
 しかし、私の呪いも空しくお前は大学受験に合格してしまったね。
 私は私の力不足が残念でならなかったよ。

 けれど今、お前は大学生活が上手く行かないからと引きこもりになりかけていると風の噂で聞いた。
 しかも大学生活が上手く行かないのは親に希望の大学に行かせてもらえず、地元の大学に行くように強制されたせいだと言っているとかいないとか。

 個人的な経験により、私は大学は地元から離れたところに行くべきだ、というのが持論である。
 大学進学を機に親離れをせずにいつ親離れをするというのか。
 そんな私であっても、メイ子、お前が地元から離れた大学に行くのは反対だ。
 お前が一人暮らしを始めれば、三食はすべてコンビニかインスタントで、部屋は汚部屋、ろくに大学にも行かずゲーム廃人になることは目に見えている。
 ゲーム廃人になることがわかっていて一人娘に一人暮らしをさせる親はいない。

 希望の大学に進学させてもらえなかったのは、他でもない、お前の普段の心がけのせいだよ。
 なぜ普段からちゃっちゃっと料理が出来るようになっておかなかった?
 なぜ普段から部屋の掃除をしてこなかった?
 なぜ普段から目を離すとゲームばかりやっている?
 なぜ普段から親の信用を勝ち得ようとしてこなかった?
 自らの怠慢で信用を得られなかったとしても、それで親に文句を言うのは間違っている。

 それにお前が進学した大学も決して悪い大学ではないはずだよ。
 口コミサイトの最初の総合評価にこうある。
>専攻について学ぶ機会は与えられる。先生との距離が近く良い。自分自身から何でも挑戦しないと、大学生活があまり充実しない。
 お前の大学生活が充実していないのは進学した大学のせいではないんじゃないかな。
 口コミサイトにざっと目を通してそう思ったよ。

 お前の両親がお前のことを愛していないなんてことはないだろう。
 愛していない子をカナダ、ドイツと二度もホームステイに送り出す親がどこにいる?
 お前はそのことにも感謝していないのだろうけどね。

 まぁおそらく引きこもり云々というのも少し遅めの反抗期なのだろうと私は思っている。
 それもまたよしだよ。
 多少の反抗期があった方がお互いの為だろう。
 と無責任に書いておく。

 8月の13、14日に友人と別府に行くが、一緒に行くか?
 部屋は取っていないが何とかなるだろう。
 SUPをしたり、日本一のブランコに乗ったり、きっと楽しいぞ?
 ただし、山のようにお説教してやるけどな。

 あと最後に来年の正月は年賀状を送れよ。
 それともう少し美人になれ。性格美人にな。感謝の心を忘れるな。


                                    (この文章はフィクションです)
コメント
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