ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

自作自由詩 「パロディ 高野達之 十五夜の月」

2006年09月08日 | 漢詩・自由詩
パロディ 高野達之(定型詩 8+6)

さとわのほかげも もりのいえも
くれゆくしじまに からすもきえ
そらにはこうこう まんげつさえ

くもさえながれて とどむるなし
かわもにうつりて ひかりすずし
こうろぎのこえは いとかなしも


こころさわぐるは かぜのおとか
みちてはかけるも よのならいか
うつくしきそらも きょうかぎり


北朝鮮、イラクの「核問題六者協議」手詰まり

2006年09月08日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月08日11時23分
イラン核問題で6カ国協議 対応決まらず
 「イラン核問題をめぐり、国連安全保障理事会の5常任理事国とドイツは7日、ベルリンで高官協議を開き、ウラン濃縮活動停止を求める国連決議に従う姿勢を示さないイランに対し、今後の対応を話し合った。協議内容は明らかにされていないが、独メディアによると、各国になお意見の隔たりがあり、具体策はまとまらなかったもようだ。」

2006年09月07日01時11分
北朝鮮の核問題をめぐる6者協議などについて中国に実行を要請 米ヒル次官補
 「ヒル米国務次官補は6日、中国の武大偉(ウー・ターウェイ)外務次官と北京で協議した。ヒル氏は会談後、記者団に対し、北朝鮮の弾道ミサイル発射に対する国連安全保障理事会の非難決議を実行に移すことの必要性を強調した。また、中国側にも米国などと歩調を合わせるよう要請したことも明らかにした。」

イランと北朝鮮の戦略は一致、北朝鮮、イラクの「核問題六者協議」手詰まり

 8月25日のブログにも北朝鮮とイランのミサイル開発について述べた。「イランと北朝鮮は米国を相手に同相的な行動をとっている。まずミサイルという核兵器の長距離運搬装置を開発し、ついで核兵器の製造のためにウラン濃縮を行うという道を両国は選択した。米・英・ロシア・フランス・中国の列強を別にすれば、すでにインド・アフガニスタンがたどった道であり、カダフィー大佐が放棄した道である。」  
  北とイランの米国に対する戦略は一致しているが、それを防ごうとする米国の戦略は異なる。いずれに対しても、イラク戦争で不評だった米国一国主義の非難を避けるため、六者協議という形をとった国際共同戦線である。しかし北に対する六者協議(米国、日本、中国、ロシア、韓国)における中国の態度は煮えきらずむしろ北擁護の態度が明白である。ロシアは全く無関心だ。韓国は北に脅えて制裁よりは援助で軟化を期待している。従って北朝鮮包囲網は全く期待できない。穴だらけの風呂敷だ。北朝鮮にはたいした利権は無いだけに米国は戦争という手には出ないだろう。期待される中国の出方に全てがかかっている。
同様にイランに対する六者協議(米国、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア、中国)は石油利権がからんでもっとも複雑怪奇である。利権がらみのロシアのウラン濃縮提案をイランは一蹴し独自開発を主張。米国はイラクの次はイランの石油を虎視眈々と狙っている。これではイラン問題は片がつかず、イラクの安定を待って(これまた何時のことやら)、米国はイラン戦争へ踏み出すであろう。