ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

9月18日は敬老の日です。日本は世界に冠たる長寿国

2006年09月15日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月15日10時37分
100歳以上、過去最高の2万8395人
 「18日の「敬老の日」を前に厚生労働省は15日、全国の100歳以上の高齢者数などを発表した。9月末時点で100歳以上になるお年寄りは、昨年から2841人増え2万8395人。36年連続で過去最高を更新した。男女別では、女性が昨年より2470人増え2万4245人で85%を占めた。」

健康で生きる意思のある生をお楽しみください
医学的に生かされているのではなく、自分の意思で生きる生を!

京┃都┃洛┃東┃だ┃よ┃り┃   若女将がエスコートする裏京都

2006年09月15日 | 京都案内
京都、東山の料亭、『京大和』 の若女将、阪口友美子(さかぐちゆみこ)が案内する京都裏情報です。その中から観月会を紹介します。

この中秋の名月、今年の暦では、なんと、10月7日なのです!
数年に一度は10月に入るのですが、7日って・・・と、ちょっとびっくり。(^_^;)
さてさて、この“中秋の名月”を愛でる会を、京大和では、毎年行っております。

心待ちにした秋の夜長を、月を愛でながら、秋の味覚を取り入れたお料理や、お酒と共に楽しむというのも、なかなか粋なもの。
さらに、先斗町の芸妓、舞妓による舞もご鑑賞いただける、うれしいイベント付きです♪
      観月会 
【日時】 10月7日(土) 18:00~
【料金】 お一人様 ¥20,000
【人数】 限定60名様
【献立】 秋の特別御献立

★ご予約お電話番号:075-525-1555
☆メールでのご予約:yumiko@kyoyamato.com

厚生年金 おまえもか!

2006年09月15日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月15日11時59分
厚生年金の加入漏れの恐れ、事業所の3割 総務省推計
 「会社員が加入する厚生年金について、総務省は15日、加入漏れのおそれがある企業が全国で約63万~70万事業所(04年度)と推計し、本来加入するべき事業所総数の3割に上るとする行政評価・監視結果を公表した。また厚生労働省に対して加入促進強化などの勧告をした。
 総務省の勧告によると、保険料負担を嫌う事業所の加入漏れにより、本来、厚生年金に加入するべき約267万人の会社員が適用外になっているおそれがあるとしている。」

厚生年金、失業保険、健康保険は日本の企業の三大労働条件であったはず
これが崩壊すると、年功序列の崩壊よりも労働者への影響は深刻
海外脱出、正規社員から契約社員へ、そして年金未加入は企業のなりふり構わぬ人件費削減に邁進する姿


武田泰淳 「司馬遷ー史記の世界」

2006年09月15日 | 書評
               武田泰淳 「司馬遷ー史記の世界」

司馬遷伝と史記

武田泰淳は「司馬遷は生き恥をさらした男である」という有名なセリフで本書を始める。司馬遷の親、司馬談は漢帝国の歴史を記述する家柄であったが、武帝の封禅の儀式に呼ばれなかったことに憤慨してこれを恥として憤死した。司馬遷が「史記」を著す理由の公式見解は「大史公自序」に明らかであるが、「史記」を完成させる精神力というか内部エネルギーは「任安に報ずるの書」に綿々と記されている。又逆に司馬遷伝の資料はこの2つがすべてである。武田泰淳氏は特に「任安に報ずるの書」を全文引用して司馬遷の胸のうちを引きずり出そうとする。司馬遷が「史記」を執筆し始めて数年経ったとき、匈奴征伐の将軍李陵が兵士数千人を率いて匈奴の領土奥深く侵攻したが、匈奴の包囲に会って全滅し自身は匈奴の捕虜になった事件が起こった。李陵の責任を問う幕僚の大合唱に対して、司馬遷は李陵の勇気を讃え一度の失敗は許されるべきだと武帝に進言した。これが武帝の逆鱗に触れ刑を賜った。死か腐刑(宮刑)のどちらかの選択において、司馬遷は「史記」の完成の為に腐刑(宮刑)を選択した。宦官は当時の社会では最も卑しい階層と見なされ、生き恥をさらすことになった。大夫以上の官僚には刑は科さず自殺を求めるのが普通であったが、それも許されず腐刑となることは最大の恥辱であった。一方任安は反逆罪に連座して死刑の判決を待つ身であった。任安は遠まわしに司馬遷に延命の工作を依頼してきたが、司馬遷は腐刑にあって数年後であり、誰も取り合ってくれないし、物笑いになること必定の情況で何も出来ないことを返事した書がこの「任安に報ずるの書」である。その書の中で「史記」執筆のかける司馬遷のぎりぎりの決意がはからずも吐露されている。

「任安に報ずるの書」の要点を以下に引用する。
「大史夫は父以来の官職であるが、文史星暦をつかさどる者、いわば占いの仲間、もとより天子の戯れもてあそびのお相手、道化同様に養われ、世人の軽んじる存在であります。最下等なるは腐刑、これぞ辱めの極であります。どうして自害せぬわけがありましょうぞ。隠忍して生きながらえ、糞土の中に幽せられて、あえて辞せぬ所以は、自己の願いを果たさぬのを恨み、このまま埋もれて文章が後世に表れぬのを恥じるからであります。古来「春秋」を初めとする名著は、各々想いが結ばれ解けず、心通ずることかなわぬままに、往時を述べて、来者をして知らしめるためであります。私も天下に散逸した遺文を収録し、その事実のあらましを研究し、その始終を統合し、成敗興壊の理を究明し、現代に至るまで表十、本紀十二、書八章、世家三十、列伝七十、合計百三十篇を作り、天人の際を究め、古今の変を通じ、一家の言を成そうと図りました。然るに未完成のうちに李陵の禍に遭いました。極刑に就きながら怒りの色も見せませんでした。もしこの書を著すことが出来、私の志を知るものに伝えられたら、これまでの辱めは償われることでしょう。」

父司馬談が無念の憤死をするきっかけとなった漢武帝の封禅の典礼は悉く儒者は退けられ、現代的・神仙的・通俗化した。たかが封禅の儀式に過ぎないようだが、父談は実は漢文化の堕落として徹底的に批判したかったのであろう。そして父は子司馬遷に「憤りを持って書け」と遺言した。大史令となった司馬遷は宮廷の資料室に入り万卷の書を読み出した。孔子が「春秋」を書いたのは、自分の言が用いられず、自分の道が行われないことに絶望して、王事宣明を目的として過去240年間の事跡を批判したのである。それゆえ司馬遷が「春秋」の意図を自己の意思にする以上、漢代を乱世として批判しなければならない。乱世を治めて正しきに返すことが歴史家の眼目である。李陵の禍が司馬遷をして烈しい憤りをもって史記を書かせた。

石油価格は何時 30ドル/バレル以下になるのかな

2006年09月15日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月15日07時08分
NY原油反落、ほぼ半年ぶり安値
 「14日のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の原油先物相場は、米天然ガス在庫の増加を嫌気して反落した。米国産標準油種WTI10月物は前日終値比0.75ドル安の1バレル=63.22ドルと、中心限月としては、ほぼ半年ぶりの安値で引けた。(時事)」

石油メジャーは笑いが止まらない
 イラク戦争で供給不安を煽って石油価格は上昇した。しかしここまでイラクの不安定が続いて石油価格の高値を続けるのは、OPECは安定供給しているのに話がおかしい。一時の恐怖心に訴えた石油メジャーの陰謀も馬脚が現れた。30ドル以下になるのは何時のことか。次はイランを紛争に巻き込んで石油価格再上昇を狙うメジャーとブッシュの意図は見え見え。