ブログ 「ごまめの歯軋り」

読書子のための、政治・経済・社会・文化・科学・生命の議論の場

ホントに少子化対策をお考えですか、猪口殿

2006年09月01日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月01日19時22分
少子化対策関連は1兆6745億円 来年度予算概算要求 

 「猪口少子化担当相は1日の記者会見で、来年度予算概算要求における少子化対策関連が政府全体で総額1兆6745億円となった、と発表した。06年度予算は特別会計を含め1兆5164億円で、前年度比約10.4%の増額要求となった。関係10府省庁の要求額を内閣府が独自集計したもので、前年度(2764億円)比約31.3%増。
 主な要求項目は、不妊治療の公的助成拡充など母子保健医療の充実302億円、放課後児童クラブ190億円、マザーズハローワークの全国展開など働き方の見直し150億円(以上、厚生労働省)▽奨学金事業の充実1360億円、放課後子ども教室138億円(以上、文部科学省▽国民運動の推進3.9億円(総理府)」

成熟期の国家の人口は減るのが道理です。人口が増えるのは発展途上国だけ。
 猪口殿 正気ですか。予算化といっても少子化対策省があるわけでもなく、所詮既存の各省の予算を少子化対策と呼ぶだけのことでしょう。猪口殿 一度歴史を勉強してください。また私は日本人が将来豊かな生活を送るには人口は今の半分6000万人が適当と読んでいます。猪口殿に参考書を挙げてますので読んでみてください。
松谷明彦・藤正 巌著 「人口減少社会の設計」 中公新書 人口減少は世界の趨勢・・経済縮小時代へのソフトランディング策提言・・
この本の解説は私のホームページの書評に図表つきで詳しく解説してありますので、参考にしてください。

NHK受信料は税金か

2006年09月01日 | 時事問題
asahi.com 2006年09月01日16時45分
NHK受信料義務化法案、「来年に提出」明記
 「竹中総務相が1日の閣議後の記者会見で発表した、通信と放送の分野の改革を進める「工程プログラム」に、NHKの受信料支払いを義務化するための関連法案を07年の通常国会に提出することを目指すという内容が盛り込まれた。NHKを監督する総務省が、法案提出時期の見通しを具体的に提示するのは初めて。08年にも受信料の支払いが義務化される可能性が出てきた」

テレビを買ってアンテナ立てたら受信料を支払う義務が出るのか?
 私はNHKの番組は民放よりはるかに良質でいつも喜んで受信料を払っておりますが、ちょっとこの記事の意味が分かりません。NHKの受信料支払いを義務化するための関連法案とはなんだろう。テレビを買ってアンテナ立てたら受信料を支払う義務が出るのか。これでは税金と同じではありませんか。携帯テレビはどうするの。昔、本田勝一というジャーナリストが受信料拒否の論理という本を書いていた。NHKを絶対に見ないという人も強制的に受信料を払うことになるのか。払わないと罰則がつくのか。逮捕されるのか。何か基準が分からない。詳細を知っていたら教えて。

岐阜県庁 裏金問題調査報告 

2006年09月01日 | 時事問題
2006年09月01日13時45分
岐阜県裏金「梶原前知事、裏金隠し了承」 総額は17億円 
 「岐阜県の裏金問題で、弁護士による検討委員会(幅隆彦委員長)が1日、調査結果と提言を発表した。組織ぐるみでつくられた裏金は92~03年度にかけて総額約17億円にのぼると認定。これらの裏金の存在を隠したことについて、委員会は「当時の森元恒雄副知事(現・自民党参院議員)の進言により、梶原拓前知事が了承していた。他の幹部に比べても重大な責任がある」と指摘した。
 調査結果では、裏金がつくられていた当時の知事ら三役と管理職に返還を求めるべきだとし、その総額は利息を含めて約14億円とした。また、裏金を焼いたり捨てたりしたと証言した職員について、「業務上横領罪か器物損壊罪に問われる可能性がある」と指摘した。」

恥ずべき官僚の悪行 税金泥棒
 岐阜県の裏金問題についてはこのブログでも8月9日に取り上げた。中央官僚の悪行には唖然として開いた口がふさがらないついでに、もう1回毒づいてやろう。今日1日に調査報告が出された。知事、副知事、三役(助役、出納役、教育委員長)や幹部職員に責任があると指摘した。そして14億円について返還を求めることにするらしい。知事は公選で選ばれるが、副知事や三役には生え抜き職員がなる場合もあるが、大抵自治省からの派遣官僚が就任する。それも若い官僚である。総務部長も中央官僚の派遣の場合が多い。すべて中央とのパイプが重要視されるからである。地方自治体は三割自治といわれる所以は、中央の委託業務とひも付き予算に7割が依存して、3割が自治体の税金で仕事が成り立っているからである。
 従って今回の裏金問題という悪しき慣例は中央から持ち込まれたものに相違ない。ということは全ての県で裏金が作られている。そして政府の全ての省でも裏金があることだ。今各県や各省は必死に裏金の痕跡を隠すために大慌てであろう。経理的にやる手は、外郭団体に因果を含めて預からせること、細かく分散して費用に割り込ませることであろう。きちっと調査すればいづればれる事なのだが、査察の手を入れるべき監査機関も裏金作りをしているから、信用できない。全くもって腐敗のきわみですな。もう潰すしか仕方ない組織です。

蝶が舞い込んできました

2006年09月01日 | 写真館
9月1日午後4時玄関先に、すばらしくきれいなアゲハ蝶(?)が舞い込んできて、うずくまっていました。あまり動けないので写真に取れました。恐らくは今夜までの命でしょう。動けないのでゆっくりお休みなさい。この蝶の名前をお知りの方はコメントをください。

この世界を生きることへの恥辱ーバーミアンの破壊された石仏

2006年09月01日 | 時事問題
「わたしは人間であることが恥ずかしい。人間であることの恥辱。この世を生きることの恥辱。」
とはアウシュヴィッツについて語ったユダヤ系イタリアの作家レービーの言葉である。
ユダヤ人がパレスチナで行っている虐殺には、立場を逆にしてあてはまる。同じ言葉を返されるとは歴史の皮肉だ。
そしてソ連やアメリカがアフガンで行った住民の殺掠についても。
アフガンでイスラム教徒がバーミアンの石仏をダイナマイトで破壊した。平山郁夫画伯はユネスコを通じて負の遺産として残す賢明な判断をした。
愚かな人間の行為を。
イランの映画監督マファルバフはこう書いている。
「私はあの仏像は誰が破壊したのでもないという結論に達した。仏像は恥のために倒れたのだ。アフガンに対する世界の無知の恥からだ。仏像の偉大さなど何の足しにもならないと知って倒れたのだ。」
あー今も世界のどこかで人が人を虐殺している。
この世界を生きることへの恥辱。