アリの一言 

天皇制、朝鮮半島、沖縄の現実と歴史などから、
  人権・平和・民主主義・生き方を考える。
   

日曜日記2・「ツイッター」「スポーツニュース」「延命治療」

2018年05月13日 | 日記・エッセイ・コラム

 ☆ツイッター…トランプは朝鮮との会談日・場所をまたツイッターで発表した。トランプのツイッターはすっかり常態化し、もはや批判の声も聞かれなくなっているようだ。しかし、やはりこれは異常だ。

 ツイッターは基本的に一方通行で、それで重要な政治決定を発表することは為政者としての説明責任を果たしたことにはならない。政治家(まして最高権力者の米大統領)の政治決定・政策は記者会見で行われなければならない。そこで記者の質問を受けて初めて説明したことになる。

 SNSは功罪相半ばする「もろ刃の剣」だが、罪の典型の1つがトランプのツイッターだ。

 ☆スポーツニュース…テレビのニュース番組は、各局例外なく(NHK「ニュース9」もテレ朝「報道ステーション」もTBS「報道特集」も)政治・社会ニュースのあとに「スポーツ」がくる。朝鮮半島情勢や「モリ・カケ」でトランプや安倍への怒りが高まっても、「大谷翔平」で空気は一変し、怒りは鎮静化される気がする。

 マルクスは「宗教はアヘンだ」と言ったが、「スポーツ(スポーツニュース)」こそ「アヘン」ではないか。日々のスポーツ(ニュース)だけではない。オリンピックにもワールドカップにもそういう側面がある。

 スポーツは楽しい。アスリートたちの懸命な姿は感動的だ。問題はそれを政治利用する国家権力の側にある。市民には、スポーツを「アヘン」ではなく、よりよい政治・社会をつくる「活力剤」にする見識が求められていると思う。

 ☆延命治療…母はグループホームに入ってめっきり衰えた。身体的にも認知的にも。自然現象だろう。もうすぐ94になる。遠からず、寝たきりになるか、肺炎などの疾病にかかる可能性がある。ホームでは肺炎などになった場合、病院に入院させるのが通例だ。しかし、母の場合は、病院ではなく家に連れて帰るつもりだ、と入所の時から意向を伝え、了承してもらっている。

 自分で食事をとれなくなったら、胃に穴をあける「胃ろう」があるが、それは初めから排除している。父が亡くなる数日前から「胃ろう」したことを後悔している。ほかには点滴で栄養を補給する方法がある。これをどうしようか考えている。

 苦しみを緩和する手当はするが、命を少しでもながらえさせようとする延命措置・治療はしない。それが、母がまだ自分の意思を口にできたころからの合意だ。認知症の主治医や訪問診療の医師とも相談し、了解・賛同してもらっている。

 だが、「延命治療」とは具体的に何をさすのだろう?どこまでのことを言うのだろ?点滴はそれに入るのか?公式はない。臨機応変。まだ先のことだが、その判断を迫られるときは確実にくる。


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